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【読書感想】FIREに疑問を抱く者の解 DIE WITH ZERO

Fireがはやる昨今、筆者は疑問に感じていた

ようは若いうちから稼ぐ、貯める、増やすを特化することで引退を早め、悠々自適に暮らすというのが基本的なFIREの考え方として書いて違和感はないと思う
そこに隠されたメッセージとして、今を犠牲にしてという枕詞が隠されていると私は感じている
お金が増えるという観点だけでみたらどれも正しい行為である
稼ぐ力を高めることは技術となり、今後も使える技であるし、増やす力も時間をかけるほど増えていくのは様々な視点からも語られている

特に気になっているのは、貯める力である
ある程度、貯める力に注力することは大切ではある
けれどもここをかけすぎると本来得られたはずの経験が愚かになると筆者は考えている

理想論ではあるが稼ぎつつ、増やしつつほどほどに貯めて、自己実現をしていくのが最適解であると私は捉えている
現在は実際にそれを実現ができている方だと自負をしている

そのことに疑問を感じている人がアメリカでもいて、それが「DIE WITH ZERO」という考え方である


資産をゼロにして死ねという話だが、これはキャッチーに人を惹き付けるための広告でしかない
本質は、お金を使うのにもっとも効果があるのは若いうちじゃないの?
という消費に着目した警鐘本であると捉えている

なにごとも出口を考えないといけないのだが、FIREした矢先に何をしたいという欲望があるならいい
ただ、慢性的に流されて貯めるようではその期間中に貯めたお金が無駄になると感じている

そのためすぎたお金を若いうちに使い人生の豊かさを拡げて、思いでの資産を増やしていく…そういう生き方を幸福だと定義付けていた

格段、お金を貯めることを否定しているわけではない
お金を貯めるという効率に囚われ、いま目先の使える時間を先延ばしにしてはいけないのだ


私はかなり周りから消費活動に熱心な人間だと見られているが自分ではやりたいことがあるから仕方ないと捉えている
そして、どの分野においても頂上までいく過程すなわち極めることを楽しみに置いて、つぎの山に登ることを繰り返している

その一方でやるべきことはやっているつもりで、使用していないお金は投資に回すことで勝手にお金が増えるようにしている

たしかに手元資金が足りなくてしばしば投資資金を売却するが、それはそれで健全なことだと捉えている

その循環を終えたあるいは何らかの要因で収束をしたときが私がお金を貯めるステージに突入したと捉えている

私の感覚では、あと1.2年でお金を貯めるステージに入るなと感じている
何故ならば、
30代は今まで登ってきて休んでいた山登りをすべて頂上まで続ける生き方を選択したこと
私が必要だと感じている必要なものが揃いつつあること

これらが大きい要素なのだ

私は物が好きなので、物を通じて何かをする体験にも同時に喜びを感じている
この物を揃えるのにお金が必要なわけだが、あと少しで終われるという山頂が見え始めてきている感覚が強く感じるようになっている

これは山頂までたどり着いた日本酒でも感じた感覚であった

一度、一つの山を極めるとつぎの山登りのゴールも見えてくるのが、こだわりを持つことの楽しさである

さあ、あと2年はモノに投資をする期間だ
これからどう楽しみたい?

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