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ものの流れ

 

先日、新海監督の「すずめの戸締り」を観たが、まさに現代の神話であると感じた。主人公の出会いや巻き込まれていく出来事等も、主人公にとって大切なことを知るための出会いや出来事の流れ。

既に何度かnoteにも書かせていただいたが、4月の母の怪我や8月の次男のおかしくなったことも、本当に信じられないものの流れで、私自身の親族や家族との関係性を修復してより豊かなものにしていくために起こったと受け止めている。

河合隼雄氏も著書で繰り返し語られているが、起こった出来事には良い、悪いのジャッジをせず、起こったことを自分の中で意味づけていくことで私自身のかけがえのない物語が生まれていく。


最近、読んでいる河合隼雄氏の「物語を生きる」の以下の内容が私にとっても同期性、象徴性を感じたので以下に引用します。

これまで夢を中心に論じてきた二つの作品は、そこに共通する主題として、「ものの流れ」ということを感じさせる。ここで言う「もの」は、現代人の考える心も物質も共に含んでいる。それは人間の実感としては、「意識の流れ」として捉えられるかも知れない。ただ、ここに言う「意識」は夢の体験を含み、西洋の深層心理学者の提示する「無意識」も含んでいる。人間の意志や意図を超えて、滔々と流れ続ける「もの」の勢い、方向を感じるとること、これが大切である。しかし、人間はしばしばそのことを忘れ、この「ものの流れ」に身をまかせるとき、思いがけないことが可能となる。

河合隼雄氏 物語を生きるから引用

物語を生きる - 岩波書店 (iwanami.co.jp)


次男も10月初めから蛹から蝶になったように急激に勢いが生まれて活動的になった。最初にスポーツクラブの清掃のアルバイトに応募したが不採用となり、最終的にたこ焼き、お好み焼き等の粉もんやに採用になった。
今から思うと粉もんやでアルバイトするために最初の応募は不採用になったように思う。粉もんやの活気のある雰囲気が見事に合ったようで、社長にもとても可愛がられているようだ。

そして、この2年間、具体的にやっていくことが見出せない状態が続いたが、魚座に木星が逆行したこともあったのか、電車の広告で目にしたキャンピング等の野外活動、環境教育等の専門学校を知り、オープンキャンパスにも行き、そこに入学する気持ちを固めた。

次男は、魚座ステリウムで、ASCお羊座であり、地のエレメントが少なく、計画的に地道に積み重ねていくことが苦手で、その時々の流れに委ねる傾向が強い。
本人は意図してはいないが、次男の流れを見ていると結果的にものの流れに導かれているようにと感じる。

遡れば、私が俳句と出会ったのも長女の中学の学園祭で長女の俳句に触れたことがきっかけであり、マドモアゼル愛先生の動画を見始め、月星座の講座を受けてからSNSをはじめた。
そして月乙女座がおとなしくなっていくに従い、3室牡牛座太陽、水星と9室蠍座海王星と木星が連携して働きだして、ASC水瓶座の要素も反映してSNSを通した表現、情報発信、交流を重ねていくようになった。
本当に3年前のSNSには全く縁がなく、写真も毛嫌いしていた私においてもものの流れが存在しているとしみじみ思うのである。


また、今春から物語や神話を通して普遍的なものが伝わっていくことに強く関心を持っていたが、それにふさわしい本と次から次へと出会い、そしてその内容とマドモアゼル愛先生のブラックムーンリリスや神話的解決のお話、河合隼雄氏のコンセントレーションのお話など、見事に同期するものがあった。

昨年から参加しているマドモアゼル愛先生繋がりで出会った星読みのお話会
では、だれもジャッジはしないので、その時々の参加者の話題で話が展開していくが、その内容は普遍的なものであり、お互い自分自身と重ねていくことで、新たな気づきが生まれる場となってきた。
最近、私が司会をした太陽蠍座のお話会においても、2室(お金)蠍座に天王星をもつ方が、お金の根源的なものに言及した場合に人間関係に軋轢を生んだ話に触れ、2室と8室にも惑星がなくドラゴンヘッド、テイルしかない私においては、とても迫りくるような直球の話題となった。
誰も意図しない形で話が展開するので、その場に河合隼雄氏の言われる「ものの流れ」が生まれることで、参加したメンバーの内側にも普遍的な要素が重ねられて新しい気づきが生まれるのだと思う


初霜や素直になれぬ子を叱る






※俳句と写真日記を毎日更新中

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