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【漫画事件簿1】田川水泡の「のらくろ」軍国主義賛美とされ旧内務省による打ち切り処分


漫画が子供向けという既成の概念を超えて突出してしまった結果、あらゆる社会的通念、及び既存の価値観から糾弾を受ける瞬間があった。本シリーズは、そんな突出した漫画と、それを糾弾する側の「激闘」の記録であり、歴史を問うものである。いわゆるスキャンダルという観点から、面白半分、興味本位で掘り起こし、楽しもうとするのが主旨ではない。あくまで、客観的にその事実を認め、記録していくことによって、若い世代に伝えて行こうという企画である。漫画と共に成長し、漫画と共に苦楽を味わった筆者ならではの想いである。ご賛同もしくは、ご関心を抱いてくれたならば幸いです。

のらくろとは?


「のらくろ」とは、田河水泡氏による日本の漫画作品で、主人公の野良犬・のらくろが、軍隊に入隊し、出世していく物語を描いた作品です。1931年から講談社の雑誌『少年倶楽部』に連載され、大ベストセラーとなりました。のらくろは、犬の軍隊での出世物語を描いたもので、軍国主義や立身出世主義を反映しながらも風刺の笑いがこめられ人気を博しました。

1941年(昭和6年) 旧内務省の圧力により打ち切り処分。 1968年には復刊されるも、良識派から「軍国主義の復活」され、バッシング

「のらくろ問題」という言葉は、漫画「のらくろ」に登場する主人公の野良犬・のらくろが、戦争に参加し、軍功を立てて出世していく様子を描いた物語に対して、戦争を美化するものとして批判されたことを指します。

ただし、この言葉はあくまでフィクションに対する批判であり、現実の戦争における問題とは異なります。現実の戦争においては、多大な犠牲や被害が生じることがあります。また、戦争によって引き起こされる問題は多岐にわたります。例えば、市民の生命や財産が危険にさらされることや、社会的な混乱や不安定化が生じることなどが挙げられます。

以上のような理由から、戦争を美化するような表現や物語は、現実の戦争に対する誤解や誤った価値観を生み出す恐れがあるため、注意が必要です。

筆者の想い出

父親と一緒にいく床屋さんで、何冊もハードカバーの「のらくろ」を読んでいました。絵も可愛いし、ユーモラス。とても軍国主義とか、そのような印象や感想は持ちませんでしたね。。。

どんどん出世していく、のらくろを応援していたくらいです。
今度はアラサーを過ぎてから、また、懐かしくなって、都内の古本屋さんで「のらくろ」を何冊か買いました。
大人になってからも、悪い印象を持つものではなかったです。

しかしながら、現在では「のらくろ」に関するデータが消されたり、この漫画を論ずるブログや解説コーナーなども閉鎖されています。
何らかの力による、相当な圧力がかかっていると思われます。

昭和期の漫画にはこのような類のい問題化した作品が数多く見受けられます。その先駆であり、キッカケとなったのが、この「のらくろ」。

皆さんも、こうした漫画があったということは、心のどこかに置いて頂けると宜しいのかも知れません。

最後まで、お読み下さり、ありがとうございました。よかったらスキ、フォローよろしくお願いします😉


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