【映画】官能と誘惑に翻弄されるJ.ニコルソンの名演技「郵便配達は2度ベルを鳴らす」
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』は、1981年に公開されたアメリカ合衆国の犯罪映画です。監督はボブ・ラフェルソン、出演者にはジャック・ニコルソンとジェシカ・ラングがいます。原作はジェームズ・M・ケインの同名小説で、ストーリーは1930年代のカリフォルニアを舞台に、流れ者の男フランクとダイナーを経営するギリシャ移民のニックの妻コーラが不倫関係に陥り、夫を殺害するというものです。
(1) 郵便配達は二度ベルを鳴らす (1981年の映画) - Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/郵便配達は二度ベルを鳴らす_(1981年の映画).
(2) 映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』ネタバレあらすじ結末と .... https://eiga-watch.com/the-postman-always-rings-twice/.
(3) 郵便配達は二度ベルを鳴らす - Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/郵便配達は二度ベルを鳴らす.
(4) 郵便配達は二度ベルを鳴らす (1943年の映画) - Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/郵便配達は二度ベルを鳴らす_(1943年の映画).
ストーリー
フランク・チェンバースは、ギリシャ移民のニック・パパダキスが経営するダイナーで機械工として働くことになります。それはニックの若くセクシーな妻コーラに一目で惹かれたからです。
一方のコーラも、年の離れた夫との生活に嫌気がさしており、強引なフランクにあっけなく身を任せます。逢瀬を重ねる2人は邪魔者のニックを殺そうとしますが、一度目は失敗します。
二度目は交通事故に偽装し、殺害には成功したものの、誤ってフランクが大怪我を負ってしまいます。病院に収容されたフランクの下にサケット検事が現れます。サケットはフランクの前科を知っていたことから、フランクとコーラによる偽装殺人を疑います。
サケットの脅しに屈し、コーラを傷害で告訴する書類にサインしてしまうフランク。2人の弁護士であるカッツは、裁判ではコーラの有罪を認めざるを得なくなるものの、保険会社との巧みな取引により、コーラを無罪にします。保険金は弁護士費用に取られたものの、フランクとコーラは自由の身となります。
一方、有名人となったコーラ目当てでダイナーは大繁盛しますが、2人の関係は冷ややかなものになっていました。そんなある日、コーラは音信不通だった母の容態が悪いことを知り、母の下に行きます。
1人残されたフランクはダイナーを閉め、ふらりと出かけ、そこで出会った女マッジと関係を持ちます。ダイナーに戻ったフランクとコーラは冷却期間を置いたことで改めて2人でやり直すことにしますが、そこにカッツの助手だったケネディが現れ、2人を脅迫します。フランクは強引にケネディの脅迫をはね除け問題を解決すると、コーラにプロポーズします。
結婚した2人は再出発を祝うためにピクニックに出かけますが、コーラが急な腹痛を訴えたことからフランクは慌てて車を走らせます。車の中でも愛を確認し合う2人ですが、前方からやって来たトラックをよけ損ねたためにコーラは車から投げ出されてしまいました。
映画化
これまで4度映画化されています。
1939年:ピェール・シュナール監督、フェルナン・グラベ、コリンヌ・リュシエール、ミッシェル・シモン主演で LE DERNIER TOURNANT(最後の曲がり角)と言うタイトルで映画化された。舞台をフランスのパパスに移されている。
1943年:ルキノ・ヴィスコンティ監督。舞台はイタリアになっており、彼の初監督作品である。出演はマッシモ・ジロッティとクララ・カラマイ。詳細は郵便配達は二度ベルを鳴らす (1943年の映画)を参照。
1946年:テイ・ガーネット監督。ジョン・ガーフィールド、ラナ・ターナー主演。日本では劇場公開されなかった。詳細は郵便配達は二度ベルを鳴らす (1946年の映画)を参照。
1981年:ボブ・ラフェルソン監督。ジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラング、マイケル・ラーナーなどが出演している。詳細は郵便配達は二度ベルを鳴らす (1981年の映画)を参照。
ジャック・ニコルソンとジェシカ・ラング
ジャック・ニコルソンは、流れ者の男フランク・チェンバースを演じました。一方、ジェシカ・ラングは、ダイナーを経営するギリシャ移民のニックの妻であるコーラ・パパダキスを演じました。2人は不倫関係に陥り、夫を殺害するという物語の中心的な役割を担っています。
感想
ジェシカ・ラングは1976年の映画「キングコング」で演じたドワン役のイメージが強く、まるで女優として成功しはじめたかのようです。 題名はよく聞くことはあったけれど、本も映画も見たことがありませんでした。
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」という題名の意味がどういうものかと思っていましたが、実際には郵便屋さんとは関係のない内容なんですね。映画の中でも「危険な時は2度ベルを」というセリフが出てくるんです。
実際に郵便配達人は来客と区別するために2回ベルを鳴らしたようです。2度目のベルは「決定的な報を意味する」とされています。この作品では具体的な説明はされませんが、別の作品ではフランクが「来るはずのない郵便配達を待つ気分だ」と言っているセリフもあるようです。
2度の殺人事件が起きることから、何かの警告のようにも思えますね。 原作者自身も題名の意味については明言していないようで、明確な意図はわかりません。
原作は1934年に出版され、実際の事件が元になっているようです。4度映画化されましたが、1981年以降は新たな映画は作られていません。 今では保険金殺人などは目新しくもなく、もっとひどい事件も起きるからでしょうか?
ジャック・ニコルソン演じるフランクよりも、ジェシカ・ラング演じるコーラの方が実は恐ろしくフランクを操っていた感じがします。 殺人よりも、生命保険1万ドルを守るための保険会社と弁護士の取引も恐ろしいです。
最後に、コーラは交通事故で亡くなってしまいました。 「何かが警官をやけどし、明かりも偶然ではない」と言っていました。何の力が働いていたのでしょうか? コーラが亡くなったのは、ニック・パパダキスさんが連れて行ったようにも思います。
原作では、コーラ殺しとニック殺しで告発され、フランクは死刑宣告を受けるんですよね? 本作ではそこまで描かれていませんでした。 コーラが亡くならなかったら、フランクは本当に変われたのでしょうか?
評価
Rotten Tomatoesによれば、14件の評論のうち79%にあたる11件が高く評価しており、平均して10点満点中6.6点を得ている2. Metacriticによれば、14件の評論のうち、高評価は8件、賛否混在は6件、低評価はなく、平均して100点満点中61点を得ています。
レビュー
ジェームズ・M・ケインのハードボイルド小説の4度目の映画化。『ファイブ・イージー・ピーセス』のボブ・ラフェルソン監督&ジャック・ニコルソン主演コンビ作。
製作・監督: ボブ・ラファエルソン
原作: ジェイムズ・M.ケイン
脚本: デヴィッド・マメット
撮影: スヴェン・ニクヴィスト
出演: ジャック・ニコルソン/ジェシカ・ラング/ジョン・コリコス/アンジェリカ・ヒューストン
どこで、この映画を視聴できますか?
ストリーミングサービスでの視聴方法についての情報はこちらになります。
公開別の3作品が観れるようです。
DVDやBlu-rayディスクを購入することができます。Amazon.co.jpや楽天市場などのオンラインストアで購入することができます。
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