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大麻グミについて思うこと

大麻グミのニュースをみて、、、

ようやく日本でも、CBDとかが、
認可されたものとして、広まりつつあるのに、
「麻薬的なもの」というカテゴリー分けのせいで、
安全性が認められているものまで、
風評が悪くなったり、取り扱い停止にされるんかなあ、、、と
成り行きを見守っている、この頃。

いわゆる、
心理療法等を行う際の、サイケデリック(精神薬)の、補助的な利用(psychedelic assisted therapy)(和訳を試みましたが、地獄のように長くなりました、、、)が、
今、海外で、かなり注目されてきています。


カナダでは、シロシビン療法認可、
オーストラリアでは、MDMA療法認可、
アメリカでは、ケタミン療法が合法、

ケタミンは日本にも、そろそろ来たかな?

(この道の専門ではないので、情報が古かったらすみません💦 海外ではもっといろいろ認可が進んでるかも)

シロシビンはマジックマッシュルームの一種だと言われてきました。


振り返れば、、、
かつては、ハーバード神学校で行われた、マーシュ礼拝堂の実験などから、
精神薬の持つ、プラスの影響力については、
先住民の知恵を持ち出すまでもなく、
いろいろ言われてきたのだけれど、
結局のところ、毒も薬も、使い方次第で、
十分な知識を持って、慎重に判断を下していくことが、
求められる時代が来る気がします、、、

例えば、、、
私の知る限りでは、
今現在、一般的に、精神科で処方される薬で、
鬱とかPTSDとかパニック障害を、完治させる薬ってないです。
あれらは、症状を、一時的に、緩和させる ものなんですね。
それは、とっても大切なことで、、、
例えば、歯がすごく痛む時に、とりあえず痛み止めを飲んで、
炎症を抑えるのと似ています。

根本治療ではないかもしれないけど、痛みはなくなるので、
ものすごく楽になりますよね。

それで、気分が良くなると、気持ちも前向きになるし、
自分のために、状況を改善するために、行動する気力も湧いてくる。

ただ、精神科の薬には、副作用リスクがあったり、耐性がついてしまったりするものも多く、
ずっとそれで症状を抑え続けるのは、なかなか難しかったりするのが実情です。


一方、カウンセリングとか、セラピー、心理療法 という選択肢は、どうかというと、
それだと、中には対処療法ではなく、根本治療に近いところに持っていけるものもあるのですが、
一般的に、かなり時間がかかってしまうことが多いです。。。


どれくらいかかるかは、抱えている問題の深さ、それを抱えてきた期間、などの要素に左右されるので、
ケースバイケースですが、もう、年単位とか。


日本でも、トラウマ療法で有名なSE(ソマティック・エクスペリエンシング)などは、
ひたすら、ゆっくりゆっくり、少しずつ(タイトレーション・ペンデュレーション)、と言われていますよね。

また、これらは、保険適用外の場合もあるので、
長期的に継続するには、コストもかかってしまうことあります💦


そんな、、、酷いトラウマを受けて苦しんでるのに、完治に年単位なんて、、、


この状況を打開するポテンシャルを秘めている分野として、
注目され始めているものです。


セラピストのマイケル・サピーロによると、
通常の心理療法等では、1〜2年かけても、
患者に「ああ、自分はトラウマでこういうことになってるんだな、、、」という気づきは与えられても、
根本的に変えるのが難しい
(それまでの習慣や、癖、メンタル・サボタージュ(治療に取り組む気持ちになれない)もあるため))
でも、精神薬と組み合わせると、
わずか数回のセッションで完治するケースが多く見られる(その後再発もなし)、

また、トラウマセラピスト サニー・ストラスバーグは、
これまで深いトラウマの傷にワークするのは、
例えるなら、手動のスクリュードライバーで、
たくさんの固いネジを、手回しで緩めていくような、
とても地道で大変な作業だったところ、
電動ドライバー(Power drill)を手に入れたかのように、
患者が早く確実に回復していった、

ただし、手動のドライバーよりも、電動ドライバーの方が、間違った使い方すると、ダメージも大きいので、
十分な注意が必要、
って言っていました。


なぜ、サイケデリックが、心理療法に有効に働くかというと、
使う薬によって機序は異なりますが、
ひとつは、扁桃体の過剰反応を抑制し、デフォルトモードネットワークをリセットするため、
その結果、その人の中でもう自動反応になっている、トラウマによって植え付けられた強固な思考ループとそれに伴う感情と体感のパターン(「自分はダメだ、ダメだ、ダメだ、、、」とか、「自分はやられる存在だ、自分はやられる存在だ、、、」とか)(いわゆるネガティブな刷り込み)がはずれ、メタ認知できるようになるので、そこからトラウマを解除できる、というものです。

メタ認知は、いわゆる心理療法では、絶対に外せないものではないかと思うのですが、
そこに安定して持っていくのが、本当に大変なので、
すんなりそこにいけるなら、どれだけ飛躍的に早く安全にトラウマ解除できるだろう、、って思います。


ただ、精神薬の特性と効果と人の心の仕組を理解した上で、
安全に使いこなせる知識と経験豊富なファシリテーターが育たないと、
効果は見込めない
(むしろ危険)ため、
すぐ日本でも認可されて適用、というのは、現実的ではないかもしれません。

しかし、世界的に有名なトラウマ治療の第一人者の医師たちが(マテ博士ヴァン・デア・コーク博士など)、
治療に取り入れ始めていることからしても、
注目度の高い分野といえるでしょう。

ちょうどこのタイミングで、12月はこのテーマのグローバルサミットもあるので、
興味がある方はこちらで最新の国際動向がつかめます ↓↓

ちなみにCBDはこのへんで買えます↓

効果は大変マイルド、、、気持ちを安定させるお守りと思って持っておくのに良いかも。

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