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ピアノ系映画2本

このところSNSと格闘していたのでちょっと違う話を。
(といっても新規アカウント作るだけなのですが、私にとっては一仕事💦)

やること盛りだくさんの時にこうやって気を取られるから進まないのだけど・・・
分かっちゃいるんですけどね・・・

■ゲオ宅配レンタルに出会う


「ピアノマニア」というスタインウェイ社の調律師に密着したドキュメンタリー映画があって、
調律師熱がぐわっと盛り上がったときからずっと見たいなーと思ってたんですが、配信がめっちゃ高いんです。
最安値で見つけたのは、メルカリの中古DVDで3000円くらい。

ほなまたいつかでいいかぁと思っていたら、
「GEO宅配レンタル」がポンと上がってきて、見てみたところなんとレンタルがあるし、1枚のレンタル料が80円!!

安っ!
別に今すぐにみれなくていいので、じゃあ借りよ!
他にも何かいいのあるかなーと検索して、ピアノとヨガ系いろいろ合わせて7枚借りてしまいました。

UTLのクランティ先生のDVD発見

昨日夜頼んで、今日もうポストに届いていました!

割れ物だしそこそこ頑丈にプロテクトされてると思いきや、
うっすーいビニールの袋に入った超エコ包装。
送料入れても総額800円くらいでした!なんて安さ!
そしてプランにもよりますが、レンタル期間はたまたま期間延長キャンペーン中だったので20日間。
十分です。

返す時はこのまま閉じてポストにGO

月額プランだと返却期限なし、延滞料金は¥0、と書いてあったけど、いまいちどういうことかわかってません。
レンタルしといて期限なしとはいったい・・・?w

そしてゲオがあるっていうことはツタヤもやっぱり宅配ありました!

NetflixもAmazonビデオも無料ので興味のあるものはだいたい見てしまったので、これからレンタルちょこちょこ活用しようと思います!
レンタルが近くにない地方住みには本当にありがたいサービスです✨


■ピアノマニア


そうして届いたDVD。一番の目当てだったDVDから先に見ます。

「ピアノマニア」は、スタインウェイ社の技術主任を務めるドイツ人調律師シュテファンさんに密着したドキュメンタリー映画です。
だから基本的にずっと調律シーンで、名前の通りマニアックな内容になってます。
海外の映画祭ではいくつか賞を受賞して、日本でも公開されていたみたい。

久々のDVD再生。
メインメニューが懐かしいw
もう一世代前のように感じてしまう。

シュテファンさん自身もドイツ人、ロケもドイツとオーストリアなので全編ほぼドイツ語。
気分はドイツにいるようでした。
そうそう、今回いけなかったハンブルクのスタインウェイの工場がちょっと映ってました。

一番に登場したピアニストがランラン。若いなー!
その後から登場する方も皆さん有名なピアニストばかり。

一流になると音へのこだわりも並々ならぬものがあり、そんな無理難題な要求にシュテファンが職人の意地とプライドを懸けて答えていく様子をひたすら追っています。
このどちらも譲らぬ攻防、イメージはダンスのブレイキン。

コンサートピアノの調律は特殊な環境と制約下だからなおさら大変だろうなーと。みんな極限にピリピリしてるし。
いやーほんとうに調律師は神経を極限まですり減らす大変なお仕事だなと思います。
でもそういう裏方のプロがいるからピアニストもいい演奏ができるわけで、ピアニストと調律師は二人三脚なんですね。有名ピアニストになれば、お抱え調律師がいるのかも。

ただ、素人ながら一つ思うことがあって。

良い音は調律師の技量だけでなく、それを引き出す演奏者の技量も問われると思うんですが、そのへんぶっちゃけ調律師さんはどう思ってるのかなと。
「ピアノのポテンシャルを引きだせへんのは自分が下手やからや!」
とピアニストに言いたくなることもあるんかな?
いや、お互い思ってるんかな?

一音一音が調律次第でどう変わるのか、私も一生懸命耳を研ぎ澄まして聞き比べしながら楽しく見ました。
淡々とした内容ですが私はこれ何回でも見れます~


■アルゲリッチ 私こそ、音楽!



これは絶対意訳しすぎてる邦題だな、と思ったら案の定、
本編始まったら『Bloody Daughter』と出てきました。

Bloody!?
この邦題と原題あまりに違いすぎません?
他の映画でも思うけど、ちょっと邦題どうにかならへんのかな・・・

アルゲリッチには父親の違う3人の娘がいて、
この原題になった「Bloody Daghter」とは、三女ステファニーの父親でピアニストのスティーヴン・コヴァセヴィッチがステファニーを呼ぶときにこう呼ぶのだそうです。
お父さん曰く、Bloodyには「ややこしい」みたいなの意味合いもあるそうで、その意味で使ってるそうです。
Bloodyと聞くと、どうしても血なまぐさいおどろおどろしいイメージが先行してしまいますが、そんな意味があったんですね~知らなかった。

私はこの映画、てっきりアルゲリッチに密着したドキュメンタリーでがっつりピアノが聞けると思ったら、ドキュメンタリーはドキュメンタリーでも、偉大なピアニストである母アルゲリッチと、まともに一緒に暮らしたことがない3人の娘とその夫たち、そしてアルゲリッチの母との家族模様を三女ステファニーが監督・娘目線で撮った家族のドキュメンタリーでした。

アルゲリッチは美人でミステリアスな魅力があるけど、神経質なイメージがありました。

だからプライベートで見せるだらーんとリラックスした姿や娘たちへのやさしいまなざしはとても新鮮でした。娘にとって母のような友達のような、飾らぬ姿が印象的です。

一方コンサートでは、舞台袖でまさに出る直前まで
「こんな気分で弾きたくないのよ」
「熱がある。しんどい」
と恐怖や不安を口にする(というか駄々をこねるといった方がいいような)様子なども収められて、天才といわれるピアニストゆえのプレッシャーや苦悩の姿も。
(ちなみにこのシーンは別府のアルゲリッチ音楽祭でした)

どんな表情も娘ステファニーだからこそ引き出せたものなのでしょう。

そして、老いに対する不安も口にしてました。

この映画は2012年リリースなので約10年前。
今アルゲリッチは80歳なので製作当時は70前くらいでしょうか。
若い時ほどでなくとも、80になっても情熱を持ち続け世界中で演奏するバイタリティーはすごいと思いますが、これほど有名なピアニストだと自分の音楽性やクオリティがどこまで保てるのか、それをどこまで客観的に見れるのか、引き際の見定めも難しいのかもしれません。

たしかにアルゲリッチ母さんは自由奔放で家族関係も複雑かもしれない。
でも子供たちみんながそれぞれ立派に自立してるし、こうして暖かく見守ってくれる家族がいることは彼女の大きな心の支えになっているんだろうなーと。

でもやっぱりピアノシーンが少なくて残念だったので、ちょっと映ったショパンのピアノコンツェルト1番を聞いてます。
力強くてそしてやっぱりちょっと早い!

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