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インプットまとめ [2022年3月]

花がたくさん咲いているのを見ると、春だなあと思う。春になるとなんだかそわそわしてしまって、落ち着かなくなる。そういうわけで、今月はドラマをたくさん観た。続きものって楽しみも続くから、落ち着かないときにぴったりだなと実感した。
3月の頭くらいは、ちょっとだけインプットスランプというか、何を見てもあまりおもしろいと思えなかったのだけれど、だんだん調子が出てきたみたいで、いま振り返ると興味深いものにたくさん触れられた一ヶ月だった。
それでは今月触れた作品たちです。

ゲーム

「LIMBO」

セールになっていたので買ってみた。夢中になって徹夜でクリアしてしまったのだけれど、ビビりすぎて隠し要素を回収しきれず、トゥルーエンドには辿り着けなかったみたい。ホラー耐性がないこと以上に、慎重すぎるのとジャンプがへたくそすぎるのがネックになったのは、意外で面白かった。緊張で手汗をかきすぎて、買ったばかりのプロコンを壊すかと思った。
(わたしはswitchでプレイしたが現在はsteamでしか購入できない模様)

映画

「記憶にございません!」(2019)

予告編を映画館で観たときから気になっていたので、ようやく観れて嬉しかった。元から好きだけど、ディーン・フジオカがとんでもなく良かった。まあ三谷幸喜監督なので当然と言えば当然なんだけど、演出がうまいなあとか当たり前のことで感心した。突っ込み要素が突っ込まれないまま進んでいくのが、コメディとしては消化不良なんだけど、妙に現実的でそれはそれでありだなと思った。

「マリッジ・ストーリー」(2019)

これも映画館で予告編を見て以来ずっと見たかったもの。アダム・ドライバーも、スカーレット・ヨハンソンも、どの作品でも良いなあと思うので、きっと好きな俳優なのだと思う。予告を見たときの印象では、夫婦の愛情について描いたメロドラマ的な要素が強いのかと思っていたが、どちらかというと現実的な離婚問題を扱った批判的要素の強い作品だった。でもそれはそれでとても興味深かったので、おもしろく観た。それから男女のすれ違いがなぜ起こるのかを丁寧に描いた作品だった。後半のふたりが大喧嘩をするシーンで、keenoさんの「decide」が頭の中を流れた。言いたくもないことばかり言ってしまって、相手を深く傷つけてしまって、どうしようもなくなってしまうことって、わたしにも覚えがある。

強いふりで笑ってみせた
腫れた瞼、隠せないまま
思ってもない言葉ばかりが溢れてくるの
どうしたらいい?

今ここでぎゅっとしがみついたら
この世界は続いていくかな
君の中の私はどんな顔で笑うの?
もう忘れたよ

もういっそ終わらせましょう
君がそんな顔をしてまた笑うくらいなら
ここにある記憶だけで私は大丈夫よ ねぇ

keeno 「decide」

「La La Land」(2017)

公開当時2回映画館に観に行ったのだけれど、2回目に一緒に行った母も、今回一緒に観た夫も、かなり酷評していて面白かった。わたしは好きなんだけどな。でももし今劇場で観たら、2回は観なかったかもしれない。たぶん初めて観たときのわたしは、失恋をした直後で、夢に生きていこうと考えていた時期だったので、当時のわたしを肯定されたような感じがして、いいなと思ったのだろう。ラストのシーンが特に好きで、人生ってあり得たかもしれない未来の連続なのだろうなと思うのだけれど、夫は真逆の考えらしいので、考え方ってほんとに人それぞれで面白い。

「ハリー・ポッターと賢者の石」

久しぶりに観ると、みんな若くてかわいいなあ。昔は気がつかなかったけど、BGMが常に流れていて、それが意識に上らないくらい自然に物語の展開に馴染んでいるのがすごいと思った。ペチュニアおばさんとスネイプ先生って幼馴染なんだと思うと、案外ハリーをダーズリー家に預けるのを提案したのはスネイプなのかもしれない。そう考えると、スネイプとしてはハリーは魔法界とは関係ないところで安全に暮らしてほしかったのかも。めちゃくちゃ複雑でしんどいなあ。

ドラマ

「舞妓さんちのまかないさん」(2023)

原作漫画とアニメをちょっと知っているくらいだったけど、橋本愛ちゃんが出ていると聞いてとても観たかった。そしたら井浦新さんや松岡茉優さんなど好きな俳優さんがたくさん出ていてとても嬉しかった。主演の二人が本当に16歳とかに見えたのが驚き。アニメではちょっとうざめだったつる駒ちゃんがとても可愛かったので、彼女の選択はわたしにとっては悲しかった。登場する料理が毎回とても美味しそうで、とても日本に帰りたくなった。京都の実在する小売店が登場し、お店の人も出演しているのがおもしろかった。EDの歌がとても頭に残って、つい口ずさんでしまう。


「ウェンズデー」シーズン1(2022)

「アダムス・ファミリー」を観てから観ようね、と言っていたのに結局我慢できずに観てしまった。そしてとんでもなくめちゃくちゃおもしろかった。もし10代のときにこのドラマを観ていたら、人生がとんでもない方向にいっていたかもしれない。こういうちょっとファンタジー寄りのホラーミステリって、わたしの血管に流れているんだと思う。ファッションもめちゃくちゃ可愛くて、すごく真似したくなった。特にレイヴンの日のファッションがメイクや髪型まで含めて可愛すぎる。紫乃がイーニッドで、わたしがウェンズデーで、コンセプトファッションしようねと約束しました。実はティム・バートンって「チャーリーとチョコレート工場」くらいしか観たことなかったのだけれど、今後観てみようかな。

「カルテット」(2017)

放送当時に第1話だけ観た記憶があって、夫が絶対に好きだと思ったので、誘って一緒に観た。会話劇がとてもおもしろくて、俳優さんたちの演技も良いのはもちろんだけど、脚本があまりにも素晴らしいなと思った。最初は真紀さんがとても不気味に見えていたのに、気がついたら絆されていて、かえって彼女に攻撃的な巻義母やありすちゃんが悪人かのように見えてしまって、人間の受ける印象ってなんて曖昧なものなんだろうと驚かされた。家族でも恋人でもないひとと生活を共にするのって、もしかして人間のひとつの理想の形なのかもしれない。適度に自立して、適度にお互いを支えあって生きていくのって、関係が近すぎると難しくなってしまうこともあるので。

アニメ

「BLEACH 千年血戦篇」第12話、第13話

ずっと最後だけ観ていなかったのをようやく観た。一緒に観ていた夫がとてもいいタイミングで「いつから斬月だと錯覚していた?」って言ったのにめちゃくちゃウケてしまった。夫はBLEACHをこのアニメでしか知らないのに、BLEACHは本当にこの世代に浸透しているんだなあと実感した。考えてみればユーハバッハが出てきたときに、斬月に似ていると全然思わなかったのは、わたしがおじさんの識別ができていなかったからか?
次クールは7月からだそうなので、とても楽しみ。

鳥羽恒彰「What's in mybag? ~『トバログ』のカバンの中身と愛用品~」

わたしはひとの鞄の中身を見るのが大大大好きなので、とてもおもしろく読んだ。ちなみに読むきっかけになったのは、どなたかのnoteで紹介されていたから。(どなたかは忘れてしまいましたがありがとうございます)わたしが普段読む女性向けファッション誌の鞄の中身とは全然違っていて、そういう意味でも興味深かった。しかしガジェット系は夫が使っているものとだいたい被っていて、当人にそう言ったところ「おじさんの鞄の中身なんてそんなもんだよ」だそうです。おもしろいなあ。




毎月観た映画やドラマ、読んだ本について、「インプットまとめ」として語っています。


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