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教室に「先生ルーム」を(コラム版)


子どもたちのことは大好きだけど・・・


誤解のないように最初にことわっておくと、わたくし、脱力系ひきこもりティーチャーではあるものの、子どもたちのことは大好きなんですよ。

お話したり、一緒に遊ぶこともあります。

とはいえ、休み時間に教卓で仕事をしているときに全方位から取り囲まれるのは苦手です。

こっちは座っているので、子どもの方が目線が高くなり圧迫感あります。

さながら、四面楚歌の項羽気分です。

さらに、口々に話しかけられたり、マルつけ途中のテストを触られたりすると、なかなか作業効率が上がりません。

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「先生ルーム」の効果


教室の隅に机で囲って設けた「先生ルーム」を設けてみましょう。

最初に、教卓を含む「先生ルーム」は、「お子様立ち入り禁止」のルールをつくっておくと、ちゃんと守ってくれます。

子どもたちに触られたくない私物やテスト、書類などの一時保管場所としても活用できます。

時々おちゃらけて、侵入してくる子もいますが、そんな子たちは、かまってほしくてきているだけなので、適当に追い払います(笑)。

私が不在の時はちゃんとルールを守ってくれています。

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「先生ルーム」でカフェのマスター気分

「先生ルーム」を設置すると、子どもたちは机を隔てた前方から、あるいは、横に置いた児童机に座って話しかけてくるようになります。

これなら、作業を進めながらも、個別に、あるいは複数であっても、話相手になってあげることができます。

また、子どもと子どもをつなぐこともできます。

さながら、カフェのカウンターを挟んで語らうお客とマスターみたいな気分です。

「先生ルーム」は、対話が生まれる場でもあるのです。

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「先生ルーム」の予想外の効果とは


「先生ルーム」で得られた予想外の効果は、子どもとほどよい距離が生まれるということです。

もちろん、子どもたちと一緒に遊んだり、笑いあったりすることは、大切なことですし、子どもたちにとっても幸せなことだと思います。

私も若いころはそういう教師像を追求していたこともあります。

しかし、子どもの中にどっぷり入りこむことで、失われる視点もあるということです。

それは、子どもたちの人間関係をあるがまま観察する視点です。

「先生ルーム」から、教室内で過ごす子どもたちを見ていると、目立たない子のさりげないやさしさに気づけたり、思わぬところで困っている子などを発見することができます。


発展形


発展形としては、「先生ルーム」を教室の後方に作るのもいいと思います。

違った視点から子どもの様子や自分の板書などを見ることができます。

新しい気づきと省察を通して、しっかり学ぶ教師になってください。



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