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黄金の3日間、本当に輝くのは・・・

新年度が始まって、1週間が経ちました。

「授業てらす」では、先ほど4月の学級経営セミナーと、4月の交流会を終えて、激動の1週間を終え、ここでほっと一息。

いやぁ、それにしても忙しい・・・!!目まぐるしい・・・!!
何年経験しても、この春の別れと出会いの連続の忙しさには、なかなか慣れません・・・。

この時期によく聞く言葉が、『黄金の3日間』です。

学級のスタートとして、黄金の3日間をどう過ごすのか・・・
さまざまなHow to本や、教育書もあり、たくさん議論されるところではあると思います。

私も、職場ではそれなりに経験を積んできたので、特に初任者や若手の先生方のために、数年前から「新年度やることリスト」と「黄金の3日間の過ごし方」という資料を作成し、お節介にも配り歩いています。
それは、自分自身が若手のときに、たくさん苦労した分、少しでも何かの役に立てればと思って・・・。


でも、個人的にはこの『黄金の3日間』って言葉、苦手なんです。
だって、なんだか「ここは絶対に失敗できない!」みたいに追い込まれているようで・・・。
この3日間で躓いたって、そこから長く続く日々の中で全然取り返せるし、なんならそれらの日常の方が数倍大切だ!とも思っています。


・・・『黄金の3日間』って何なんだ・・・!?と悶々としている自分がいました。

でも、今年度、ちょっとその言葉の本当の意味が少し分かったような気がしました。

私は昨年度5年生を受け持ち、今年度はそのまま6年生に持ち上がりました。4クラス体制で、ありがたいことに担任4人ともがそのまま持ち上がることになりました。
子どもたちは4クラスシャッフルされて、新しいクラスになります。クラスの4分の1は、元クラスの子どもたちといった感じです。

新年度が始まって、数日経ったある日の放課後の職員室。
いつものように今日のこどもたちはどうだった?という話になりました。

そうすると、どこのクラスでも、
「最高学年になり、あの子も、この子も頑張ってますよ!!」
という話になりました。
「今日は、こんなことを手伝ってくれたんですよ!」
「こんな優しい一面が見られたんですよ」

課題があり、ちょっと心配していた子も新しいクラスになって、新しい担任のもと、心機一転、一生懸命頑張っているというエピソードがゴロゴロ出てくるのです。そういう話を聴くと、元担任としても本当に嬉しくなります。


そこで、気づいたのは、「黄金の3日間」本当に輝いているのは、「子どもたち自身」だということです!


どの子どもたちもみんな、進級して、新しいクラス、環境で気持ちを新たに頑張ろうとしている。
新しい担任の先生に、少しでもよく見られたいと思っている。
去年うまくいかなかった子たちも、なんとか今年はうまくいきたいと思っている。
誰だってみんな、楽しくやっていきたいと思っている。
いい一年にしたいと思っている。
我々、大人だってそうですよね。

『どんな子だって、昨日よりも今日、今日よりも明日、少しでも成長したいと思っている。それを信じるのが先生の仕事。』

と、先生になりたての頃に、誰かに言われたのをふと思い出しました。


黄金の3日間の本当の価値は、もしかすると、輝き始めた子どもたちに気づき、それを承認し、価値づけて、自信をつけさせて、もっともっと伸ばしてあげることなのかもしれません。

この黄金に輝く時間は、もしかすると、マリオのスター状態みたいに期限があるのかもしれない。それは、個人個人で持続の時間が違うのかもしれない。そこをしっかり気づいて見取れることが大切なのかもしれない。


大切なことは、いつだって子どもたちが教えてくれます。


新しい学年、新しいクラスで、一人一人の子どもたちが黄金のように輝くその時間を、その色を、そのタイミングを、その輝き方を少しでも手助けできれば!!
そして、子どもたちと接する我々大人も、お手本として輝いていければ!

気持ち新たに、また明日から、来週から、頑張りたいと思います。
いえ、頑張りましょう!!


授業てらす1期生 つばっち_川原翼@神奈川



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