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痛みって、なんだろう①

私は柔道整復師で治療院の運営しています。
日々の中で患者さんと話しているとやっぱり痛みで悩んでる人はかなり多く、痛みに対してうまく向き合ってない人が大半だと感じます。

柔道整復師やその他セラピストとセミナーなどで話すと「どんな施術をしてるのか?」「どんなテクニックを用いてるか」などをよく聞かれます。

これは、個人的な考えなのかもしれないですが、大切な事は【方法より目的】だと考えています。
テクニックありきで施術するのではなく、何が目的かでテクニックが変わるというものです。

患者さんの中には姿勢が良くなりたい方やパフォーマンスをあげたい方などもいますが、やはり【痛みをとりたい】方がかなりの数を占めます。
そして、我々が一番直面して悩むのが【痛みはどうしたらとれるか】です。

そもそも痛みとは何なのでしょうか
結論から書いていくと
【痛み=脳で認知する感情の一種である】
という事です。

痛みは単なる感覚・警告として捉えられていた時代もありました。

痛みは「感覚・感情・認知面を伴った苦悩体験」と定義されています
(Williams & Craig, 2016)

痛みは必ずしも怪我(組織損傷)の有無にかかわらず、我々は痛みを想起したり、感じたりすることができます。
例えば、事故で手が切断されてしまった方が入院中に無くなった手を痛がる話を聞きます。
それは過去の記憶を脳が想起しているからです。

痛みによって、不安や怒り・恐れを感じ行動の制限したり、逃避行動をおこしたり、行動や生活に影響を及ぼします。
また、不安や怒りを痛みとしても起こします。

さらに、文化や体調、生活習慣などの違いによって痛みの感じ方は一人一人違い、その時の状況が異なれば(例えば朝と夜・趣味をしてるしてないなど)痛みの出かたや感じ方は異なってくるわけです。

難しい話に聞こえるかもしれませんが、つまり痛みとは単なる感覚ではなく、極めて個人的で主観的な体験であり、【脳が認知をする】もので、つまり、【痛みは感情】だと言うことです。

先に述べたように方法に捉われるよりも、目的(原因)に合わせてアプローチする事により、より的確に、より早く改善へと繋がります。
その中で痛みをきちんと感情と理解するのは極めて重要であり、そして早期改善・根本改善への最短の道ではないかと考えます。

パート2へ続く

2021年1月2日

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