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大量生産品で描く静物画-これだけシニカルに描けるのはMariele Neudeckだけ

ヴァニタス(vanitas)とは、寓意的な静物画のジャンルのひとつで、 16世紀から17世紀にかけて特に多く描かれ、西洋美術の代表的な表現となっていて美術の時間にリンゴなどをモチーフに描いたことがある人も多いと思います。

ヴァニタスとは「人生の空しさ」を表す静物画で、豊かさを意味する静物と一緒に、死をイメージする頭蓋骨や朽ち果てていく果物などを描き、はかなさを表現していた。 ヴァニタスは、「カルペ・ディエム」(今この瞬間を楽しめ)や「メメント・モリ」(必ず死ぬことを忘れるな)と並ぶバロック期の精神を表す概念です。

Mariele Neudeckerが安価な大量生産品を撮影することで描いた静物画で現代の虚無感を表現しています。

Mariele Neudeckerは1965年ドイツ・デュッセルドルフ生まれ、英国ブリストル在住のアーティストで彫刻、インスタレーション、映画、写真など幅広いメディアを横断し活躍しています。彼女は、北欧ロマン主義の伝統と今日の”風景”への文化的、歴史的影響をテーマに、人間への心理的影響を比喩的に表現しています。

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