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『印刷された言葉のデザイナー』カレル・マルテンスの制作現場 in オランダ

『印刷された言葉のデザイナー』カレル・マルテンスの制作現場

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印刷するときに計画はなく、予測して印刷を「試み」1日乾くのを待つ。
自然に生み出された結果を素直に受け止め、その地点を「0(ゼロ)地点」として、また新たな印刷をして1日乾くのを待つ。それを繰り返す。

自分の行った行為によって、何かが生み出される。
さらなるアプローチを試みる自分にワクワクする。
コラージュするための素材を見つけ、手を加える。
その結果が、また「素材」となり次のワクワクへとつながる。

体の内側から湧いてくる、正体のわからない衝動が原動力の「動」の大竹伸朗や1966年から描き続けられている黒地に白で『年月日』を書き入れ、その日のうちに完成させる「日付絵画」、日本のコンセプチュアル・アート第一人者として知られる「静」の河原温。
衝動により目の前にある自分をアップデートすることで存在感をあらわにする彼らが脳裏をよぎります。

研究者のようなアプローチと目の前にあることを真摯に受け止める冷静な視点。
グラフィックデザインの可能性を後世に伝える教育者としての顔。
制作の場を垣間見ると彼への興味は止まりません。

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