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11ヶ月目の近況報告~IHRの会議&次のステップへの準備~

こんにちは、プリンセスです🙌
先月の9月の半ばからは有給休暇を消費すべく笑、旅行をしています。

ということで、9月前半の有休に入るまでの活動を振り返ります!


IHR Self-Assessmentの会議に参加

IHRとは、かの有名な (?🤣) International Health Regulation (国際保健規則) のこと。

これはWHOの核になるものと言っても過言ではないもので、
且つ、国際公衆衛生に携わる者であれば、IHRの存在は知らないと話にならない、と言ってもこれも過言ではないほどのもの。

ほんで、それ何者なん!?という話ですが、
以下、ウェブサイトからIHRについての説明文を引用してみました。

国際保健規則(IHR)(2005)は, 1969年に採択されたIHR(1969)の後継として, 2005年5月の世界保健総会(WHA)にて満場一致で採択され, 2007年6月15日に発効された。IHRの前身である国際衛生規則(ISR)は, 後に国際疾病分類(ICD)となる1948年採択のWHO規則第1号に続いて, 1951年5月のWHAで採択され, 当時6疾病(コレラ・ペスト・黄熱・天然痘・回帰熱・チフス)を報告対象としていた。後に報告対象は3疾病(コレラ・ペスト・黄熱)に減ったが, WHOの発行するWERは, 1951~2007年までの間に, ISRや旧IHRの対象となったすべての疾病の報告を行ってきており, WERにはIHRのもとでWHOが関係機関に提供すべき情報すべてが掲載されてきた。

ICDやIHRは, 2003年のWHAで採択されたタバコ規制枠組条約(FCTC)とともに, WHO 憲章に基づいて, WHO加盟国によって法的拘束力をもつ国際法として採択された数少ない事例である。66の条文を有するIHRの締結国間の合意には1995~2005年までの10年もの歳月を要した。この合意プロセスは, 上記の通り旧IHRが3疾病のみにしか適用されておらず, 近代の多くの疾病の脅威には対応していなかったことがきっかけとなった。しかし, 実質的にプロセスが動き出したのは, 公衆衛生の分野において, 「世界健康安全保障(global health security)」という新しい概念のもとで政策転換が起きてからである。これは, 2001年のWHAにて, 画期的な決議案である「世界健康安全保障:流行病の警戒と対応」をもって発表された。

さらに, 2003年には, 重症急性呼吸器症候群(SARS)のアウトブレイクが起こり, 各国やWHO事務局は, この国際的な緊急事態に対応するため, 公衆衛生上の十分な法的枠組みなしに, 大胆な行動を取らざるを得なかった。最終的にはSARSの流行は収束したが, 将来このような危機が再び訪れた際に対応できるように, 新たな枠組みが早急に必要であることが改めて明らかになった。この結果, IHRの改訂プロセスは, すべてのWHO加盟国にとって重要な課題となり, 18カ月後には, 193カ国がIHR(2005)という, 公衆衛生上のリスクや緊急事態の探知と対応のための新しい枠組みに合意した。

現行のIHRは, 194のWHO加盟国とWHOに未加盟のバチカン市国とリヒテンシュタインを含む, 196カ国で法的拘束力を有している。この締結国数は, 国連加盟国を超える数であり, IHRに対する各国の強い意志を示している。

国立感染症研究所-国際保健規則(IHR):世界的な公衆衛生上の安全保障の枠組みの10年:第一部~IHRの歴史~

つまり、WHO加盟国において、また加盟国同士、再び発生しうる国際的に脅威となる公衆衛生緊急事態等に対応すべく、Global Health Securityを高めるために作成された規則となります。

「こういうことがおきたら、WHOに報告しなければならない」とかそういう対応の流れとかも書いているらしいのですが、
今回私が携わったのは、国として、必要なGlobal Health Securityをどの程度兼ね備えているかのSelf-Assessment。

毎年、IHR State Party Self-Assessment Annual Report (SPAR)というものは行っているのですが(私も去年の12月に出席しました)、
今年はザンビアにおいてIHRのJoint External Evaluation (JEE)が行われるらしく、そのJEEを行うためにもJEE用のSelf-Assessmentが必要となります。

JEEは、対象国(今回の場合はザンビア)に対して、リージョナルオフィス等、外部から専門家が訪問し、第三者の立場からSelf-Assessmentを評価します。

ちなみに、私が所属しているクラスターのリーダーは他国のJEEの会議にexternal reviewer として参加していたり。

JEE後はその専門家たちからフィードバックを受け取り、それはGlobal Health Securityのさらなる向上のために国としてどうしていくべきかの一つの指針となります。

JEEについて↓

SPARについて↓

私が初めて参加したSPARはここに少し書いたのを思い出しました↓

次のステップに向けて

はい、要するに転職活動ですね。笑

WHOの契約は一年なので、今年の11月で一旦終了となります。

このままWHOに居残ることも考えたし、スーパーバイザーからも残ってほしいと言われ、私の給料元となるファンドまで確保してくれたのだけど、一旦離れることにしました。

理由としては、大きく以下の三点。

①どの専門性を極めようかと考えたときにやっぱりリプロダクティブヘルスを主軸にしたい。今はの専門はIPCで、できればリプロと感染管理の二つ専門性を伸ばしたいけれど、保健分野のその二つを並行して極めてる人見たことはなく…。いずれにしろ主軸は決めないと、と思った。

②今のポジションの感じだとアシスタントレベルのままで、自分でプロジェクトを持たせてもらう機会が少なそう。プロジェクトマネジメントの経験を積みたい。

③WHOはポリシー屋さんなので、現場からの距離が遠いなあ、と。
もう少し現場に近い仕事をしたい。

他にもいろいろ理由はあるけれど(聞きたい方はぜひww)、
ということで、この後はNGOに就職することになりました。

ちなみに、前回の記事では私の転職活動(とそのコツ)について書いてみたので、ご覧ください↓

面接活動以外には、日本帰国後のタイミングで、日本で実施される興味のあるトレーニングやワークショップへの応募準備・応募をしたり、日本での生活について考えたり…

次の仕事はリモートワークが可能なので、ワーケーションしたい…

どなたかワーケーションについて詳しい方いませんか!?

こういうことを考えるのも楽しいですね😇

Bonne soirée☆

記事を読んでいただきありがとうございます✨いただいたサポートは今後の語学学習と図書の購入に使用させていただきます。