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137. 「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」を見るうえで感じる個人的注意点

先日、欅坂46のドキュメンタリー映画
僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46
がアマゾンプライムにて配信開始されました。

2020年欅坂改名前の当時、私自身欅坂46とは何なのか?
を探していた時期で、それを知りたく映画公開時には2回足を運び円盤も買いました。

色んなシーンに出くわし
あぁこの噂は本当だったんだ・・・とか
ここに関しては触れられないんだ・・・とか
色々思った思い出があります。

そして一度落ち着き客観的に整理をしました。
この映画の監督によるツイートや鑑賞した人からの質問の回答を見て整理していきました。

①「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」を見るうえで気を付けなければいけない前提


僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46
はエンターテインメントである。


「何を言ってるんだ?映画なんだから当たり前だろ!」
と言うかもしれませんが、簡単にこれを言ってしまっていいのだろうか?と思うんです。
ファン目線からするとあまりに残酷な表現ではないか?

監督の言葉から推測するに、この映画は欅坂46を知らない人たちにも楽しんでもらえるのを目指し作られています。
それはつまり初めて知る人が目を引くような演出
(衝撃的な印象を受けるようなCM宣伝をしたり、印象的なシーンを現場以上に盛り立てて編集したりしている)
があるということです。

そういう演出があるとどうなるのか?
実際の密着した現場以上に雰囲気が重たいと感じたり
雰囲気の重い大変な瞬間「しか」なかったのか?
という印象を受けてしまいます。

もちろん、撮影されたシーンはどれも現実に起きた本物でありやらせなど一切ないです。さらに映画作品なので音楽も入れば編集もあり、見やすくするという演出は当たり前ではあります。
ですが、ちょっと演出が過剰なのではないのか?と思ってしまうところがあります。

喜怒哀楽」の「」の瞬間が欅坂5年間の歴史の中で全体的に多かった。それは事実だと思います。
でも「」も「」も少なからずあったはずなのにそこに関しては映画全体の割合をかなり小さくし、「」の部分だけ抽出され過ぎた形になっているのではないだろうか?と感じます。

結論この映画は欅坂を知り尽くしているファンの立場からすると、少し演出が強めに効いたエンターテインメント作品である。
知り尽くしたファンはそれを前提にこの映画を観なくてはいけないのです。

②さらに個人的に感じる注意点(※多少ネタバレあり)



この映画の醍醐味は迫力のあるライブ映像と併せて残ったメンバーのインタビューを聴けるところです。
ただ、逆に卒業メンバーや運営側の言葉、そしてファンが気になるであろうタイミングの裏側は詳しく出てきません。
(5thシングル風に吹かれても制作期間、武道館3days漢字欅公演中止への流れ、改名決定への流れ等々・・・)
そういった点からもこの映画を観れば欅坂46の全てが分かる!
と勘違いしてはいけないと思います。

ドキュメンタリー作品の印象というのは、普段見れない一歩踏み込んだ瞬間が見れたり、より素に近い姿を見れるものだと感じています。
ただ、この映画の場合はファン、制作スタッフ陣により肉付けされた欅坂の印象を踏まえて作られているため、メンバーの自然体の姿にたどり着きにくいような感触もします。

そこまで深く見る人はそうそういねーか。と冷静に見るとそうなんですが笑
個人的に欅坂46とは何だったのか?
本質とは何だったのか?
という熱が冷えない限りどうしてもそういったところが気になってしまいます。

③「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」の功績


一方で「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」を観た結果、やっぱりあれは事実だったんだ・・・と答え合わせが出来る点も多々あります。
それは嬉しく感じたり、逆に辛く感じたりもします。
ですがあれだけモヤモヤと霞掛かり根拠のない誹謗中傷を受けていた時代と比べると、この作品が世に出た意味は本当に大きいと思います。

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日向坂46のドキュメンタリー映画「三年目のデビュー」もほぼ同時期に公開されました。日向坂のメンバーは初めて観た時、シリアスなシーンも皆で笑いながら観れたとのことです。
一方でじゃあ櫻坂のメンバーが「僕たちの嘘と真実」を同じような雰囲気で鑑賞が出来るかというと難しいですよね・・・笑
映画についてメンバーが「ぜひ観てください!」と宣伝してた様子を振り返ると、切腹しているようだな・・・と複雑に感じる時があります。

いつか櫻坂にも笑って話せる日が来るといいなと願っています。

ぜひ「三年目のデビュー」と併せて初めて知る人には見て欲しいですね。


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