いとう満

もと民放TV報道局ニュース特集プロデューサー。事件・行政等の取材記者を経て、ニュース特…

いとう満

もと民放TV報道局ニュース特集プロデューサー。事件・行政等の取材記者を経て、ニュース特集を担当。日本民間放送連盟賞を2度受賞。現在は(株)Jリポート代表取締役。国や自治体の普及啓発事業、TVニュースのディレクター派遣等を行う。好きな映画は、フェデリコ・フェリーニ監督の『道』等。

マガジン

  • ど忘れMEMO ニュース特集ディレクターへの道 66訓

    面接のノウハウなど…

  • 愚か者 赤線と恋を荒らす―

    小説を一気読みにまとめました。

  • 【ミュージック】昭和の歌 レトロな気分で

    オリジナル曲や、カバー曲を歌っています。

  • 動画づくりは「考え方」がイチバン!

最近の記事

父の戦争捕虜記をご覧の皆さまへ  推敲のため、一旦非公開にします。突然で申し訳ありません。 よろしく願います。

    • 新盆に寄せて=盆綱(ぼんづな)=

       私の田舎である茨城県霞ケ浦周辺では、お盆の風習として「盆綱」という行事が長年親しまれてきた。  しかし、この風習も今では見られなくなった地区が多い。 私は、この光景を他の地区にある親戚の家で母と一緒に見るのが好きで、毎年夏の恒例行事だった。 〽 爺さん 婆さん 乗ーらっせ ♪       爺さん 婆さん 乗ーらっせ ♪  うたいながら盆綱を曳く、子どもたちの声が聞こえてくると、母と拍手をしながら待ち受けた。 しかしー その母も昨年亡くなった。  今夏、石岡の実家では

      • 御礼 完結しました!

         最後は、有料になりますが、結果が気になる方は、ぜひ読んでください。 単行本やkindleでも販売しています。  人間にはいろいろな面があって、いい人、悪い人と一概には言えない。そんな、複雑な人間の心が、興味深く、いとおしいと思います。  長く連載をしていますと、読者のハンドルネームなどを覚えます。 その方たちが最後まで離れずに応援してくれたことに、言いようのない感動を覚えます。 ありがとうございました🥰  次回は、ノンフィクションもので戦争の連載をしたいと思います。

        • 第二十五章 海に消えた銃声

          この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。 赤線とはー 性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー ―パラオ諸島―

          ¥200

        父の戦争捕虜記をご覧の皆さまへ  推敲のため、一旦非公開にします。突然で申し訳ありません。 よろしく願います。

        マガジン

        • ど忘れMEMO ニュース特集ディレクターへの道 66訓
          4本
        • 愚か者 赤線と恋を荒らす―
          37本
        • 【ミュージック】昭和の歌 レトロな気分で
          5本
        • 動画づくりは「考え方」がイチバン!
          1本

        記事

          第二十四章 マリの故郷へ

          この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。 赤線とはー 性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー ―横浜・長野・須坂―  赤線を舞台にした若者たちの無謀な旅はこうして終わりを迎えようとしていた。 浜やんは実家に帰ろうかとも思ったが、足に傷を負ったことで母親や妹に心配をかけるのも嫌だ。  歩くとまだ足に痛みが走ったが、その足を引きず

          ¥200

          第二十四章 マリの故郷へ

          ¥200

          「黒の舟歌」の世界感 

          小説「愚か者 赤線と恋を荒らす―」を映像化した場合、 挿入歌としてこの「黒の舟歌」を 流したいと思うのであります。 ♪ 男と女の間には      深くて暗い   河がある… いろんな方が歌っています。 オリジナルではありませんが、好きなんです、この歌が。 是非、聞いてください。 歌詞は、無料の歌詞検索サービス・歌ネット等で読むことができます。  ☞「黒の舟歌」歌詞☞ ※JASRAC作品CODE:028-1672-5 ◆作詞・作曲・歌っています。 ◆単行本(四六判)

          「黒の舟歌」の世界感 

          黒の舟歌【MP3】

          購入後に全編(05:27)を視聴することができます。

          ¥150

          黒の舟歌【MP3】

          ¥150
          黒の舟歌【MP3】

          第二十三章 暴発! リボルバー たった一人の殴り込み(後編)

          この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。 赤線とはー 性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー ―名古屋―  嫌がるマリの浴衣を強引に脱がせて、浜やんは絶句した。背中が青アザだらけなのである。 「どうしたんだこの傷は」 「………」 「マリ、すぐ医者に行こう。風呂なんかいいから」 「大丈夫よ、こんな傷。自然に治っちゃう」

          第二十三章 暴発! リボルバー たった一人の殴り込み(後編)

          第二十三章 暴発! リボルバー たった一人の殴り込み(中編)

          この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。 赤線とはー 性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー ―名古屋― 「マリ?何だそんな物騒なもの持って。早くしまえよ」 男は落ち着いたドスの効いた声で言った。 「急いでいるんだ。早く出せ」 「おい、若いの。金が欲しけりゃくれてやるぜ」 「金なんか欲しくて来たんじゃねぇ。マリを連れに来

          第二十三章 暴発! リボルバー たった一人の殴り込み(中編)

          第二十三章 暴発! リボルバー たった一人の殴り込み(前編)

          この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。 赤線とはー 性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー ―名古屋―  大阪行きの特急「つばめ」が横浜駅を定刻通り発った。乗客でほぼいっぱいに埋まった座席の中に黒いオーバーコートを着込んだ浜やんがいた。 行く先は勿論、名古屋である。  電車に乗る前、浜やんは野毛の街に立ち寄り、黒いオーバー

          第二十三章 暴発! リボルバー たった一人の殴り込み(前編)

          第二十二章 馴染みの娼婦が背中を押した「男の価値は…」(後編)

          この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。 赤線とはー 性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー ―横浜・永真カフェ街―  千秋が浜やんに聞いた。 「そうそう、あんたが前に店に来た時、赤線が廃止になるってこと気にしてたわね」 「あぁ…あの時から俺の頭には計画があったんだ」 「でも、あんたが狙わなくても…」 「俺にとっちゃ、店

          第二十二章 馴染みの娼婦が背中を押した「男の価値は…」(後編)

          霧笛屋の客【MP3】

          購入後に全編(06:50)を視聴することができます。

          ¥150

          霧笛屋の客【MP3】

          ¥150
          霧笛屋の客【MP3】

          沢山のスキをいただき、とても嬉しいです。感謝します。 特に22章は、僕が好きなキャラクターの娼婦・千秋と浜やんが再会する場面で、自分でもお気に入りのシーンです。 赤線荒らしを打ち明ける浜やんに千秋は…? そしてマリの運命は…? いよいよラスト間近です。お楽しみに !

          沢山のスキをいただき、とても嬉しいです。感謝します。 特に22章は、僕が好きなキャラクターの娼婦・千秋と浜やんが再会する場面で、自分でもお気に入りのシーンです。 赤線荒らしを打ち明ける浜やんに千秋は…? そしてマリの運命は…? いよいよラスト間近です。お楽しみに !

          第二十二章 馴染みの娼婦が背中を押した「男の価値は…」(前編)

          この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。 赤線とはー 性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー ―横浜・永真カフェ街―  名古屋に乗り込む前に、どうしても逢いたい女がいた。千秋である。旅を始めてから千秋とは久しく逢っていなかったが、千秋は今も横浜の赤線街・永真カフェ街にいる筈だ。  今から名古屋に向かっても、かなり遅い時間になる。

          第二十二章 馴染みの娼婦が背中を押した「男の価値は…」(前編)

          第二十一章 待ってろマリ! 飛び道具リボルバーを密輸

          この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。 赤線とはー 性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー ―横浜港沖―  待ちこがれていた貨物船の第一光洋丸が横浜港に帰った。その日、浜やんは通船で沖止まりの第一光洋丸に向かっていた。頼み事をした城島に会う為である。  湾内は航跡を残して港を出て行く外国船や長い航海から帰ったタンカーなど出船・

          第二十一章 待ってろマリ! 飛び道具リボルバーを密輸

          第二十章 仲間たちとの別れ

          この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。 赤線とはー 性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー ―横浜―  電車が横浜駅へ着いた。  浜やんは虎之介とちか子を待たせ、ある船会社に電話を入れた。 「もしもし…第一光洋丸は港に入ってますか」  貨物船の第一光洋丸が横浜の港に入港しているかどうかを問い合わせたのだ。  当直なのか、た

          第二十章 仲間たちとの別れ