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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2020年7月の記事一覧

厩舎指数で穴馬サーチ 月岡温泉特別

JRDB永野昌治です。 東西対抗戦の様相の新潟競馬だが、完全に関西優勢で馬券検討は関西馬優先が正解か。 新潟競馬場の金曜正午現在の馬場情報には、28日に99ミリ、31日に100ミリの雨量の掲示が。水はけの良い馬場とはいえ、これだけ降ると回復には時間が掛ることを考慮しての予想が必要。 新潟10レースの月岡温泉特別はフルゲート18頭の一戦。 関東馬6頭に関西馬12頭という、メンバー構成。 中心に考えたいのは14.ラルナブリラーレ。ここ2戦、重馬場のマイル戦を連勝。未勝利勝

競馬雑記帳 2020/7/30

JRDB永野昌治です。 函館記念・中京記念の大荒れを受けて、キャリーオーバー発生で迎えた先週のWIN5は前週の約5倍の約33億8133万円の売上。 この数字は2018年のブラストワンピースが勝った有馬記念の日のキャリーオーバーを受けての2018年12月28日の34億9934万円に次ぐ金額。 ただこれだけ売れた為に、キャリーオーバーを含めての期待値は0.847と前週的中ゼロでのキャリーオーバー時では最低の数字。キャリーオーバーなしの期待値0.7と大きくは変らない。 ちな

競馬雑記帳 2020/7/29

JRDB永野昌治です。 本来なら五輪期間中ということで組まれた日程で先週(7/25・26)から来週(8/8・9)にかけては札幌と新潟の2場開催で行われている。 震災関連で主場の開催がなくなったことはあるが、当初からの日程として組まれて主場の開催がないというのは記憶にない。 この3週間の新潟開催は関東馬と関西馬が自ブロックの縛りがなく同じ条件で混在。中京での第3場開催と同じに思えるかもしれないが、関西のリーディング上位の騎手も参戦するし、出走馬の質自体も第3場(ローカル開

厩舎指数で穴馬サーチ アイビスSD

JRDB永野昌治です。 話題となった土曜新潟1レースの1000M戦。 ミルファームの所有馬が12頭と大挙出走も、結果はビックレッドファームの所有馬がワンツーフィニッシュ。 やはり競馬は難しい。 日曜新潟のメインは唯一の1000Mの重賞、アイビスサマーダッシュ。 今週はWIN5のキャリーオーバーもあり注目度は高い。 アイビスSDの傾向としては、1番人気が強く、過去10年で7勝。 今年の1番人気はこのレース連覇を狙う13.ライオンボス。直線1000M戦は4勝2着1回とパー

厩舎指数で穴馬サーチ しらかばS

JRDB永野昌治です。 今週からは舞台を新潟と札幌に替えての2場開催。 特に札幌は、函館からの転戦馬に加えて、この時期から北海道遠征の馬が加わって力の比較が難しくなるかも。 例年ならもうしばらくは函館競馬場の出張馬房が使えて、臨戦体勢の馬も多いのだが、今年は札幌の出張馬房滞在の馬だけの組み合わせで少頭数のレースが増えそう。 札幌の土曜のメインは3勝クラスのしらかばステークス。 こちらは除外馬12頭が出たフルゲートの一戦。 函館からの転戦馬が10頭を占めるが、中心に据え

競馬雑記帳 2020/7/23

JRDB永野昌治です。 先週のWIN5は1レース目のオークランドRCTで8番人気23.6倍のアバルラータが勝つ波乱の幕開け。 2レース目こそ3番人気のオーケストラが勝ったが、函館記念ではブービー人気のアドマイヤジャスタが復活の勝利。 3レース終った段階で、残り票数は156票に。4レースの中京記念では最低人気で単勝163倍のメイケイダイハードがアッと言わせる激走。 この段階で残りはゼロかと思いきや、単勝支持率0.5%の数字通り、残り156票×0.005=0.78で残り1

厩舎指数で穴馬サーチ 中京記念

JRDB永野昌治です。 日曜阪神のメインはサマーマイルシリーズの中京記念。 サマーマイルシリーズは今年からリステッド競走の米子ステークスが加わって、このあとの関屋記念と京成杯AHまでの全4戦。 13.ラセット、12.ミッキーブリランテはここで勝つようだと米子ステークスが大きな意味をもつことに。 更に中京記念はサマージョッキーシリーズの対象レース。こちら全15戦なので先は長いと思いきや、同じ日に対象レースが実施されることも多く、今週が通算で4週目、来週以降の残りは6週なでの半

厩舎指数で穴馬サーチ 函館2歳S

JRDB永野昌治です。 今週の開催で3場全てひと区切り。 北海道開催は札幌へ移動、関東圏は新潟に、五輪前提日程の為小倉開幕は4週間後で関西圏は3週間空白に。 その為か今週は特に出馬ラッシュ。 次回の新潟開催は関東主場という縛りがかからず、関東馬優先ではないので、関西馬の中には今週のレースで5着までに入って優先出走権を確保して新潟へと思っている馬も多いはず。 今週から勝負が、次走が勝負かの見極めが重要かも。 今年最後の開催となる函館は土日共に重賞が組まれている。 土曜は今

競馬雑記帳 2020/7/16

JRDB永野昌治です。 先週の競馬でルメール騎手が年間100勝を達成。昨年の年間100勝は9月の1週目。 今年はドバイへの遠征と帰国後の待機期間で3週間の空白に加え、年明け1週目の休養と2月末のサウジ遠征があってだけに、驚異的なスピードといえる。 年間215勝を挙げた2018年でさえ、100勝の到達は7月の最終週だった。 (ただ、この年は10月以降の成績が凄まじく3ヶ月で67勝をマークしている。) 勝率では2018年の年間ペースに稍劣るが今年は200勝ペースであることは間

厩舎指数で穴馬サーチ 七夕賞

JRDB永野昌治です。 日曜は福島での名物レース「七夕賞」 恒例の枠の7-7が売れる現象は土曜の15:30の前売りオッズでは 枠7-7が26.8倍でそれに相当する馬連の13-14は86.1倍と健在。 ただ、七夕賞が枠の7-7で決着したのは86年の第22回が最後。 この時はまだ、単勝、複勝、枠連だけの時代で、3番人気と8番人気のゾロ目で33.5倍。 同じゾロ目で1番人気と6番人気で26.0倍、4番人気と7番人気で42.7倍だったことを考えると7-7は売れていたといえる。

厩舎指数で穴馬サーチ さよならレーン

JRD永野昌治です。 政府のイベント自粛の緩和を受けて、プロ野球は観客を入れてのゲームをスタート。 JRAも一部WINSでは営業を再開。ただ、発売は14時までで、馬券を買ってレースは自宅で見てくださいというスタンス。 競馬場の観客解放に関しては、7/19までは無観客が発表されているだけで、それ以降に関しては発表はない。 漸く都道府県を跨いでの移動も咎められないようになっただけに、夏の新潟、札幌開催は間近なので、レジャー計画を立てるためにも早期の発表をお願いしたい。 短

厩舎指数で穴馬サーチ ラジオNIKKE賞

JRDB永野昌治です。 昨年に続き武豊騎手がラジオNIKKEI賞に参戦。 ただ、今回は関東馬での参戦で、2010年以降武豊騎手の関東馬での重賞実績は勝率4.7%で単回収は29と芳しくない。 52キロに絞っての騎乗だが果して。 注目は8.グレイトオーサー。 鞍上のレーン騎手の短期免許も今週を含めてあと3週。今年はここまで重賞は2勝だが、2着が4回と消化不良。今年の期限を使い切っているだけに終りに近づくほど気合いが入る。母は重賞3勝できょうだいに活躍馬も多く、父ノヴェリストで

厩舎指数で穴馬サーチ 函館のルメール

JRDB永野昌治です。 夏競馬の本格化とともにルメール騎手は函館に移動。 昨年も宝塚記念の翌週から函館に移動して、3週6日間騎乗。 43クラに騎乗して勝ちクラこそ9クラで勝率は20.9%だったが、3着内率は74.4%で複勝の回収は105と好成績。 ただ、全てのレースで人気で4番人気が2回あっただけでその他は全て3番人気以内と人気を集めている。 昨年の人気以外の傾向は関東馬の方が騎乗数も圧倒的に多かったが、好成績。 特に崖っ淵の3歳未勝利馬はルメール騎手の手綱で勝ちクラ

競馬雑記帳 2020/7/3

JRDB永野昌治です。 前回の3回東京、3回阪神、1回函館から夏競馬は始まっているが、宝塚記念が終って夏競馬は本格モードに。 例年なら関東は福島に、関西は中京に開催が移るのだが、今年は京都競馬場のリニューアル工事突入を控えての変則開催で関西圏は引き続き阪神での開催に。 そこで3週を終えたあとは、オリンピック日程の余波で関西圏は小倉に開催に移るまで3週間の空白が。 ソロソロあとがなくなってきた3歳未勝利馬にとっては厳しい日程。 通常なら自ブロック制で夏競馬の間も未勝利