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コロナ禍で加速する、放射線科医の働き方改革

最近、放射線学会総会の教育講演をオンラインで見ている。

専門医を更新するのに、単位が必要で

セミナー(約30分×2)を見る&設問5問中4問以上正解だと、1単位もらえる。

(ええーたったの1単位!?)

けっこう地道で時間がかかる。

が、アメリカに住む私は学会をオンラインでやってくれるうちになるべく単位を稼いでおいた方がいい。

という、ややよこしまな理由で見始めたが、勉強になるし、やっぱり面白い!

その中で、『ダイバーシティ推進・働き方改革』のシンポジウムを見た。



メインは、コロナ禍の中、放射線科医が在宅読影(テレワーク)ができるようになるためのシステムの構築のお話。

元々在宅読影自体は、技術的にできるにはできたが

諸問題(後で述べます)により、足踏みしている施設が多かった。

しかし、コロナ禍で在宅読影を導入した施設もそれなりにあるようで

導入に至って苦労した点や導入した後の問題点などの説明があった。

導入にあたり、追い風になったのは

・緊急事態宣言で、県をまたいでの移動が禁じられたことにより、遠隔地に住むスタッフの通勤が難しくなったこと
・濃厚接触者で2週間自宅待機しなければいけない場合が生じたこと

があった。

導入した後は、子育て中の女医さんが週に何日か早めに帰って、自宅で読影したり、カンファレンスに自宅から参加できたり。

また子供が熱発して保育園を休む場合も、自宅から働ける、といういい面があったそう。

【導入するにあたっての問題点】

・電子カルテはセキュリティの問題でインターネットにつながっていない病院が多い。読影するためには電子カルテの閲覧をしたいので、システム・セキュリティをどうするか?どう匿名化するか?
・国公立の病院は個人情報管理が特に厳しく、審議会が必要。
・モニターなどの費用の問題

【導入した後の問題点】


・気軽にコンサルトしにくい
・症例に対するディスカッションが聞けない
・孤独感
・件数のノルマをどうするか
・読影加算の問題


私が昔勤務していた大学病院は、本院と分院全ての画像を見ることができ

システム上コンサルトが容易であったが

やっはり同じ空間にいない上司に電話し、コンサルトをするのはハードルが

高かった。

相手が今どんな状態か、忙しそうかどうかがわからないからである。

また実際に横でコンサルトするよりも、電話越しの方が難しいし、ちょっと

厳しめなことを言われたりもする。

また珍しい症例などがあったりすると、みんな集まってディスカッションし

それが勉強になることがよくあった。


今は孤独で、誰にも相談できず、電子カルテも見れない状態で読影をしてい

るため、問題点はよく理解できた。


ちなみに私が留学していたStanford大学病院では

電子カルテもPACSの画像も

自分のパソコンから自宅からでも見ることができました。

セキュリティは厳しかったけど・・・

個人情報の取扱いについてはHIPPAが厳しいから、なんか漏らそうものなら

クビになっちゃうしね。


在宅勤務がすすんでいくと

・つわり、妊娠後期

・子育て中/ 子供が熱発して保育園にいけない場合

・介護中

・自分が病気になって治療中の場合

も、なんとか仕事を続けれることも可能になってくるので、どんどん進めばいいと思う。

が一方、小さい子供がいての在宅勤務はなかなか厳しいものがある、という

こともわかってほしいなぁと思う。



今日は一般の人にはなんのこっちゃな話だったが、

私の覚え書きですね♡





最後まで読んでいただきありがとうございます❤︎

これからもどうぞよろしくお願いします!


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