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男性医師が理解しやすい|これが産後のワンオペ育児だ

あなたはひとり常勤です。

実はもうひとり常勤がいるはずなのですが、その人は他の病院が忙しく、中々自分と同じ病院で働くことができません。

患者さんはICUに入っていて、こまめなチェックが必要です。

一日中2-3時間おきにチェックしなければいけません。

頻回にアラームが鳴ります。


その患者さんと意思の疎通は取れません。

「ありがとう」とはもちろん言われません。


日勤も当直もあなた一人です。

当直明けはもちろん帰れず、夜まで働きます。

でもまた当直です。そしてまた日勤。

あなたはだんだん疲れてきます。

でもあなたしか患者さんをみる人はいないので、休むわけにはいきません。

そして日勤も当直も毎日こなします。

時々例の同僚が様子をみにきてくれますが、その人はアルバイト感覚で責任をもってやってくれません。

普段そこにいないので、あなたの頑張りは理解してくれません。

時々あなたができていないことを指摘してきたりもします。

一度「同僚に手伝って欲しい」と言ってみましたが、その時あまり冷静に言えず、感情的になってしまい、同僚は気を悪くしてしまいました。

そのせいで「手伝って欲しい」とあまり言えずにいます。


でもあなたは同僚が他の病院で頑張って働いていることを知っていました。それもあってあまり強くは言えません。

その病院は最先端のことをやっている病院。
自分の病院はそうではありません。

あなたはその同僚が羨ましくもありました。

あなたと同僚の関係は少しギクシャクしてきました。


そして実はあなたはその仕事を始める直前にケガをしていました。

そのケガの傷がことあるごとに痛みますが、鎮痛剤を飲んで、なんとか仕事を続けます。

私が責任もってやらなきゃ。

責任感のあるあなたは頑張り続けます。


少し自覚がありましたが、最近少し鬱気味でした。

でも毎日の寝不足で、更に精神的に不安定になってきています。


そしてあなたは気づきます。

この仕事は無給だったということに・・・

「こんなに頑張ってても誰からも評価されず、無給なのか」

あなたはやるせない気持ちになります。



これが『産後のワンオペ育児』です。


時々、同僚があなたに

「いつもやってくれてありがとう、今日は代わるよ、少し休んできたら?」

と言ってくれたらどう思うでしょうか?


嬉しいですね。


そしてあなたは少し休んで、体力的にも精神的にも回復して、また仕事ができる状態になります。


でも忘れないで。

あなたは同僚に「手伝ってくれてありがとう」と言いましょう。


たとえ同僚が実は常勤で、それが普通のことであっても。


思いやりとチームワーク、大切ですね。




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