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宗教や信仰についての雑記 #159

◯「プロパガンダ」

先日あるテレビ番組で、「プロパガンダ」という言葉は、もともとは「信仰の種を蒔く」という意味だったということを知りました。

プロパガンダという言葉は、「種を蒔く」「繁殖させる」という意味のラテン語の「propagare」に由来するそうです。
1622年、ローマ教皇グレゴリウス15世が、カトリック教の信仰を広めるために「布教聖省」(Congregatio de Propaganda Fide)を設置し、これがプロパガンダという言葉の語源となったとのことです。

ご存知の通り現代ではこの言葉は、主に国家がある政治的な目的を持って大衆をコントロールするために行う宣伝活動、といった意味で用いられています。

また、現代の社会において我々は、様々な「◯◯信仰」と呼ばれる考え方に取り巻かれています。
例えば、
学歴信仰
成功主義信仰
経済成長信仰
消費主義信仰
ブランド信仰
若さ信仰
美貌信仰
健康信仰
個人主義信仰
情報信仰
科学万能信仰
などなど、色々あります。
見方によっては、我々は常にそれらの信仰の種を蒔かれている、プロパガンダに曝されているとも言えるのではないでしょうか。

今の世では我々は様々なプロパガンダに取り巻かれているので、知らぬ間に自分の思考や言動がコントロールされないように気をつけよう、などとも考えたのですが、何だかそれも「陰謀論」みたいですね。「反プロパガンダ信仰」なんて呼ばれるかもしれません。

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