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宗教や信仰についての雑記 #136

◯自利利他

先日、体調不良のため一日仕事を休みました。
大いなるものからの願いを担う、という考えから観ると、午前中だけでも出勤すればよかったかなとも思ったのですが、無理をしても「願い」を担い渡すことはできないと思い、一日休むことにしました。

仏教には「自利利他」という言葉があるそうです。
これは、自分自身の幸せを追求することと、他の人を助けることは、どちらも大切であり、どちらか一方だけを重視すれば良いというものではないということだそうです。
つまり、自分自身が苦しんでいるときには、他の人を助ける余裕はありませんが、自分が幸せで心の余裕があれば、自然と他の人を助けようという気持ちになれるといった意味のようです。

親鸞聖人は、凡夫は自力では悟りを開けず思うように他者を救うことができない、だからまず自分が阿弥陀仏に救われてから、他者を救うのだと考えていたようです。

私も今はまだ、どうしたら毎日を前向きに生きられるか、その方法を模索中で、他者を救う余裕はありません。
ですから現状では「自利」が先、と思っています。
でももしかしたら、この時点までは自利、そこから先は利他、みたいにはっきりと分けられるものではないのかもしれません。
そこにはある程度のグラデーションがあって、少しずつ自利が満たされていって、それと同時にやはり少しずつ利他が増えてくるものなのかもしれません。
そのへんの塩梅をよくよく考えて、あるいは感じ取ってゆきたいと思います。

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