小説|腐った祝祭 第ニ章 11
朝食の席にカレンは時間通りに現れたが、サトルは十分ほど遅れて食卓についた。
カレンは嬉しそうに笑って言った。
「遅刻よ。罰として朝食抜きじゃないの?」
サトルは無視して、昨夜の行動を問いただした。
カレンはつまらなそうな顔になり「知らないわ」と言った。
「ペーパーナイフで私を襲ったんだぞ」
「まさか」
と、肩をすくめる。
「でも、あなたがそう言うのならきっとそうなのね。ごめんなさい。偶にそういう事あるみたい。ベラも言ってたわ。夜中に私が寝惚けてベッドに潜り込んできた