見出し画像

好きを大事に!

先日、モーニング娘。'24のコンサートに初めて行ってきた。
一緒に行った彼は、コンサート応募時、モーニング娘。について何も知らない状態だった。私が行きたいと言ったら、一緒に行こうよ!と、すぐにチケットを予約してくれた。なぜ、全く知らないアーティストのライブに高いお金を出していこうと思えるのだろうか?

コンサート前日まで、私は、彼が楽しんでくれるだろうか?満足してくれるだろうか?と不安な気持ちがあった。それと同時に、モーニング娘。の良さを知ってほしい!認めてほしい!という気持ちがあった。押し付けがましくならない程度に、「この曲好きなんだよね!」とか「顔と名前くらいは一致させておいて!」と、一緒にコンサートを楽しめるような工夫をした。

コンサート当日、朝の9時に私たちは山梨県(甲府市)にやってきた。朝一で、山梨県立美術館にミレーの展示を見に行った。2時間ほど滞在した後、コンサートグッズを買いにYCC県民文化ホールへ向かった。すでに120人近くの行列ができていて、列に並びながら専用のグッズ購入アプリでほしい物リストを作った。前々から買うと決めていた、ペンライト、マフラータオル、アクリルマグネット、生写真を選択して、合計13,000円になった。高い出費だけど、すごく楽しい。私より先にグッズを購入した人たちがどんどん横を通り過ぎて行き、それぞれお気に入りのメンバーのグッズを身にまとい、写真を手にしていた。なんて素敵な空間なんだ!!皆それぞれ、モーニング娘。が大好きなんだなぁと実感した。

無事グッズを買い終えた私たちは、再び甲府駅に向かい、パスタ屋さんに入った。コレクション生写真(彼1枚、私2枚)を開封した。ずいぶん日頃の行いが良かったのだろうか(?)、2枚とも推しを引き当て胸がいっぱいになった。彼は「すごいものを見た」と一緒に喜んでくれた。

その後、足が痛くなり少し縁側で休憩を挟みつつ、甲府駅近くの甲州夢小路をぶらぶらし、17時にコンサート会場に向かった。会場に向かうまでに、昼の部のコンサートに参加した人たちがぞろぞろ歩いてきた。それを見ているのも、楽しかった。

17時にホールの座席に座り、写真をたくさん撮った。時間があっという間に過ぎてゆき、17時45分、ついに室内が暗くなりコンサートが始まった。大音量の音が鳴り響き、ゴールドのギンギラ衣装を着たメンバーが順にステージに登場した。耳だけじゃなく身体で音を感じ、想像以上の迫力に圧倒された。娘たちは、本当に輝いていた。生きている!動いている!と、必死で実物を目に焼きつけた。ちぇる(野中美希ちゃん、最推し)がスクリーンにうつり、マイクを手にする姿を目にした時、思わず「かわいいッッ!!!!!!!」と声をあげ、大感激した。この感動は忘れないだろう。

コンサートは終始楽しく、前日までの「彼、コンサートを楽しんでくれるかな?」の不安はなくなっていた。楽しい時間を共有できたと思う。コンサート終了後、彼は「モーニング娘。ってかっこいいんだね!ま行こうよ!」と言ってくれた。そう、かっこいいんですよ!!と自分の趣味を認めてもらえたような嬉しさがあった。

私は、来年度からゲームエンジニアになる。しかし、ゲームに詳しいわけではない。「好きなゲーム」は、内定者や先輩との会話で必ずと言っていいほど交わされる定番の話題だけど、私が知らないゲームについて話している場ではどうしても疎外感や劣等感を抱いてしまう。スプラトゥーンは知っているけど、プレイしたことはなくて、話についていけない。好きな武器の話で盛り上がっていると、泣き出したくなる。

そんな私が、どうしてゲーム会社を志望したのだろうか?そこから振り返ってみたい。私は今まで、色々なゲームをプレイしてきた。小学生の頃は、DSで、かわいい仔犬、漢検、スーパーマリオブラザーズ、マリオパーティー、キラキラおみせっち、ポケモン不思議のダンジョン、トモダチコレクション、おいでよどうぶつの森、お茶犬の部屋、太鼓の達人、うごくメモ帳、Wiiでは、ぷよぷよ、街へいこうよどうぶつの森、ドンキーコングリターンズ、アーケードゲームでは、ラブandベリーやワンタメなどを楽しんでいた。最近は、Switchで、初音ミク Project DIVAや、あつまれどうぶつの森、マリオカート、スイカゲーム、スマホゲームでは、アイドルマスターシリーズ、プロセカを楽しんでいる。決してゲームをしないわけではない。が、好きなジャンルが決まっているといった感じだ。今まで、バトルアクションRPG系のゲームをしてこなかった。どちらかというとかわいい親しみやすい系のゲームだ。色々長々書いた中でも、特に好きなのは、初音ミクのProject DIVAシリーズやアイドルマスターシリーズだ。魅力的なキャラクターのMVがかっこいい。

ゲーム作りの中でも、そんな素敵な映像を届ける仕事がしたいなと思っている。職種はエンジニアだけれど、グラフィック分野に興味がある。けれど現状シェーダ実装スキルは皆無。既にシェーダスキルを持ち合わせている同期もいる。ゲームの知識に偏りがあって、スキルも乏しい私、ゲームエンジニアとして大丈夫なのだろうか?上手くやっていけるのだろうか?と不安になる。この不安を整理するためにも、この記事を書いている。

将来的には、グラフィックエンジニア、或いは、ゲームシステム開発の中でも、UI、映像演出で魅了させるような仕事ができるエンジニアになりたいなぁと思う。でも、本音を言うと、コンピュータグラフィックス技術に携わりたい。アニメーションで、かっこいい作品を作りたい。

なぜ、デザイナーにならなかったのか?

就活の時、必死に考えたテーマが「私はデザイナーになりたいのか、エンジニアになりたいのか」だ。自分に嘘はつきたくない。正直な気持ちを少しでもここに書けたらいいなと思う。絵作りに携わることができたら嬉しい。
私は幼少期から、絵を描くことがずっと好きで、自分の核には「絵作り」がある。だけど、中高では、数学をはじめとする理系科目をたくさん頑張ってきた。大学では、プログラミングでメディアアート作品を作ることに没頭した。自分の核にある「絵作り」を、自分がこれまで必死で学んできた理系知識で実現できたら最高だろうな、と思った。そのためには土台となる技術が必要だ。まずは、エンジニアとしてプログラミング技術を身につけ、アーティスト的なエンジニア、もしくは、エンジニア的なアーティストになれたらいいなと思う。

何になるにせよ、幸せに、誇りを持って、楽しく仕事ができていればいいな。

ゲームの話に戻ると、私にはこれまでやってきたゲームがたくさんある。どれも心から楽しいと思ったゲームだ。これらを「自分の好きなもの」として大切にしたいと思う。それと同時に、「ゲームエンジニア」として、今まで知らなかったゲームについても多少の興味を持ってやってみるということが大事であるように思う。彼が、モーニング娘。に興味を持って楽しんでくれたように、知らないものは知ってみよう!の精神を、これから徐々に育てていこうと思う。そこで得た多くの知識は、きっと自分がこれから携わる好きなジャンルのゲームや映像作品に応用することができるだろう。

学生時代勉強ばかりだった私は、好きなことに当てる時間を蔑ろにしていた。その結果何が好きなのかわからなくなった。何を楽しめばいいのだろう?と。だからこそ、今は、自分の「好き」を大事にすることの大切さを実感している。モーニング娘。のコンサートに行って、すごく楽しい1日を過ごすことができた。「好き」なことに携わっていたい。仕事では、好きなジャンルのゲームや映像作品を作りたい。だけど、好きなことをやっているだけじゃ、それを達成することはできない。より良いものを作るために、今まで通り勉強することも大事だし、自分が知らなかった作品を幅広く知ることも大事だ。明日、某ゲーム展示会にお手伝いに行くが、自分の「好き」を大事にしている人を見にいこうと思う。そして、知らないジャンルのゲームについても、「知る」ことを大切にしたいと思う。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?