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【アジア杯開幕】日本対ベトナム戦どう?

普段何気なくサッカー観戦していると、
基本的にはゴールが決まるか、守れるか。
以上のみに焦点を合わせてしまう。

試合の感想を聞かれた時。
何て言えばいいかわからず、
「勝ったね!」
「点が入らず、つまんなかった。」
表面上にある成績のことしか出てこない・・・。

あるあるですよね。

せっかく最近サッカー関連の本を読み、
サッカーについて解像度を上げたいと考えているので、
代表戦でも何か自分なりのチャレンジをした観戦方法を試みたくなった。

今回は、
「ボールを見ない」
をテーマに観戦。


1.「ボールを見ない」とは?

何も意識せずにサッカーの試合を見ていると、視線は自然とボールに向かってしまいます。
ボールのみを追いかけてしまう癖があると全体の動きや戦術を見落としてしまう可能性もあります。

サッカーの試合では、90分のうち、一人がボールを触ってプレーはなんと数分程度!!!!!

それ以外の時間はほぼボールのない状況での動き。
いわゆる「オフ・ザ・ボール」と呼びます。
「オフ・ザ・ボール」の動きを観察することでより深い観戦力が身に付きます。

2.注目の「オフ・ザ・ボール」プレイ

前半10分の日本代表先制シーン!
日本のコーナーキックからの流れ。
得点を決めた南野選手の動き方に注目!

▽ゴールまでの一連の流れ

  • キッカー(伊東選手)の近くでショートコーナーできるポジションを保持

  • ボールが敵GKを超え、ファーサイドへ。その間にスルスルっとペナルティエリアへ侵入

  • 菅原選手の右ななめからのシュートをGKが弾く。その間に対角線上の左側にフリーでポジションニング

  • GKの弾いたボールがこぼれてきて、フリーでコースを狙ったシュートで、先制ゴール

シュートの精度ももちろんだが、
「なぜ」このエリアにフリーで南野選手は入れたのか?

ファーにコーナーキックが飛んだ時にベトナムディフェンス陣の目線は反対側になっていた。南野選手のマーカーが外れたこと・逆方向に敵の意識が向いている隙に、ペナルティエリアの敵側の3人の誰からも近くないフリーポジションを見つけ、ランニング。
おそらく、考えながらやっているのでなく、無意識の中で、最善のポジションニングを探した上でのプレー。

痺れますね!!!!!!!!!


©︎ブルーロック/講談社

”そりゃそうだよな「偶然」に対する心構えができてないんだから「運」は降って来てから考えたってもう遅いんだ”

©︎ブルーロック/講談社

いやー!
まさに南野選手のプレーは、ブルーロックの絵心甚八の発言をそのまま体現!


※ブルーロックとは・・・

高校生を中心とするサッカー漫画だが、部活やクラブチームとは異なり、各地から招集されたFW選手300名が日本代表となる権利をかけて試合をするといったデスゲーム要素を汲む作風をもつ。また、絆やチームワークではなく、個人の圧倒的な個性やエゴを求めるといった主題が特徴である。

©︎Wikipedia


ブルーロックはエゴとエゴとの共創・協奏がかなりエモい漫画です。
自分のエゴを奮い起こしたい人にはおすすめ!!!!!!!!!!

3.「ボールを見ない」をしてみた所感

  • スペースを見つけて、次のプレイの予測ができる

  • 目にみえる「カッコいいプレー」以外の動き

  • 守田選手の気の利いたプレーに気付く

サッカーをハイライトで観ていると「ゴールシーン」の前後のみ。
綺麗なパスやシュートにだけ注目してしまう・・・。
守備もデュエル王の遠藤航選手のような可視化しやすい能力に視点を向けがちである。

今回の一番の発見は、守田選手の可視化しにくい気の利いたポジショニング!

サッカー選手を評価する際には、
攻撃:ゴール数・シュート数(枠内外)・アシスト数
守備:デュエル数・パスカット数
上記のような、データ集計しやすい部分に注目は集まりがちですよね・・・・。

そうなると良いポジショニングでビルドアップや味方のフォローをするスキルはパッと見ではわかりにくい。。。
ボールを見ずに守田選手のみに注目してみると、縦横無尽にピッチを走り回り、ボールの10m付近には必ず顔を見せている。
攻撃時に隙があれば、ペナルティエリア付近まで現れて、こぼれ球への対応や、相手側のカウンターへの一次守備への動き等。。。

今まで見えていない部分が見えてきました!!!!

4.とにかく初戦勝ってよかった

あーだこーだ言いましたが、兎にも角にもアジア杯グループリーグ初戦。

日本代表勝利でスタートできてよかった〜!!!!!!!!

前半途中ベトナムに逆転されたけど、不思議と落ち着いていて、負ける気はしない雰囲気。
このスタメンメンバー以外に、久保選手・三苫選手・上田選手・冨安選手がまだ控えていたと考えると、日本代表の選手層がエグい!
リーガ・プレミア・エールディヴィジの主力がベンチにいる安心感。
余裕でローテーション組んで、回せる戦力があるので、今までで一番安心してみれる大会になりそうです!

5.次戦予想スタメン

GK:前川 薫也(ヴィッセル神戸)
DF:毎熊 晟矢(セレッソ大阪)
        渡辺 剛 (ヘント/ベルギー)
   谷口 彰悟(アル・ラーヤン/カタール)
   伊藤 洋輝(シュツットガルト/ドイツ)
MF:遠藤 航(リヴァプール/イングランド)
   佐野 海舟(鹿島アントラーズ)
  堂安 律(フライブルグ/ドイツ)
  久保 建英(レアルソシエダ/スペイン)
  前田 大然(セルティック/スコットランド)
FW:上田 綺世(フェイエノールト/オランダ)




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