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【100字の物語】劣等生
もう頑張れなんて言うなよ。
無駄に期待なんかするなよ。
でも期待されて嬉しいと思う自分がいる。
自分期待してしまう自分がいる。
私は劣等生だから、見栄を張って
無難な言葉をチョイスして
愛想よく取り繕ってしまう。
【100字の物語】敦賀
今年に入り敦賀-金沢間の新幹線が開通した。
この度、初めて敦賀駅に降り立った訳だが、早速迷子になった。「広すぎる」
田舎出身の私にとっては改札を通るのも一苦労だ。
誰か、手招きしてくれる神はどこにいるのか。
【100字の物語】命
「命をくれてありがとう」
本当は心から溢れてる想いを
面と向かって言うのはちょっと照れるから、
言葉は風化しないと思うから。
自由に生かしてもらって
たくさんワガママ言わせてもらって
私はこれ以上ない幸せ者です。
【100字の物語】卒業式、涙はまた今度
高校最後の日。私たちの卒業式の日。
今日この場にいたみんなの顔から涙が溢れている。寂しい、また会おう、って声が彼方此方か聞こえる。
でも私はまだ泣けない。高校3年間で伝え忘れたことがあるからだ。
勇気出せ!
【100字の物語】御恩と奉公
大学に入学して3ヶ月。彼氏ができた。
彼は優しくて頼りになる。同い年とは思えないほど大人っぽい。過去の恋愛を語ってる時の彼の目は一際輝いて見えた。
今日は月に1回の外に出る日。
あーあ、指摘しなかったらなぁ
【100字の物語】ピュアという罪
大学に入学して3ヶ月。彼女ができた。彼女は吹奏楽部の子で男性経験はないらしい。とにかくピュア。部活終わりに彼女の家に行って、ご飯を作り、食べる。ただそれだけで幸せだった。
勇気を出したことで全て崩れた、
【100字の物語】バク
「職業は?」
バクです。人の夢を食べてます。
「仕事の内容は?」
オンラインサロンでメンバーの夢を聞いて、アドバイスしています。近年は自分のキャリアに悩んでいる人間が多いので、美味しい仕事です。
あーうめぇ。