画像1

04,後悔響く隧道

何かに、迷った。
00:00 | 00:00
シリーズもの4曲目です。
別シリーズ"瓶の中の蒼い国"より"君はこれを檻と呼ぶ"のアレンジになります。
原曲より重く、深い場所を進むイメージで書いています。隧道に反響する間延びした鈍い音、心のどこかに刺さる思いをテーマにしています。
以下この曲の物語。
「旅は彼女が僕の頭に手をかざした途端、始まった。鈍い音が頭の中を反響する。意識が自分の内側に沈みこんでいく。確固たる意思はドロドロに溶けて、内側に秘めていた執念や後悔が溢れかえっていく。
それは彼が死んでしまったことについて。
それは世界をぐちゃぐちゃに作り替えた事について。
それは世界を瓶に閉じ込めたことについて。
それは世界を杖先で粉々に砕いたことについて。
いくつもの思いがあふれ出して、僕の意識が深く深く沈んでいく。
やがて僕という地の底に意識はたどり着き、頭の中の音は消えて濁っていた視界が晴れていく。
そこは水浸しの古びた隧道だった。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?