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【事業紹介】農林水産省 山村活性化対策事業 奥富良野「山部」の挑戦

こんにちは!新通観光プロモーション戦略室です。
記事は楽しんでいただけてますか?
今回は、弊社の事業のご紹介をします。実はこんなこともやってるんです。
富良野市山部の地域の方々と農林水産省の山村活性化対策事業に挑戦しています。ぜひ最後までお読みください。


北海道富良野市山部で山村活性化対策事業

山部ってどんなとこ????

富良野ラベンダー

みなさん、北海道の富良野は知ってますよね?
ドラマで有名になって、北海道らしい風景やラベンダー、美味しい野菜、冬はスキー場と観光資源にも恵まれていて、今でも人気の観光地ですが、そのテレビドラマが放映されてからもう40年以上たっているんです。時がたつのは早いですね。私も大好きなドラマで、撮影地巡りなんかもしました。

では、富良野市の山部は知っていますでしょうか?
残念ながら山部はあんまり知られていないと思います。富良野市の山部地区というところで、芦別岳のふもとに広がる、大自然ときれいな湧水、そして開拓から続く農業が盛んな地域で、メロンやスイートコーンをはじめ、色々な農産物をつくっています。

山部のメロン
ホワイトスイートコーン

山部を知るには、「旅先の今がいっぱい詰まった旅行メディア『たびこふれ』」の記事で紹介されていますので、ぜひご覧ください。実はこの記事も今回の事業で取材してもらいました。

農林水産省の山村活性化対策事業とは?

「山部」は富良野にあっても、まだ観光地化されていない、とてもとても素晴らしいところですが、やはりどこも一緒で、今後の持続を考えないといけない山村地域です。
そこで、農林水産省の農山漁村振興交付金 (山村活性化対策(山村活性化対策事業))の交付金で、この山部を盛り上げようという挑戦が始まりました。令和5年度から3年間の事業に私たちも参加しお手伝いさせていただいてます。

農山漁村振興交付金 (山村活性化対策(山村活性化対策事業))
山村の特色ある農林水産物や、固有の自然・景観、伝統文化等の地域資源を活用した新商品の開発・販売等を通じ、地域経済の活性化を図り、所得・雇用の増加や定住促進を目指す取組に対し支援します。

山部の山村活性化対策事業の目的

山部の山村活性化対策事業の目的は、
「山部地区全体を農業テーマパークに見立て、山部ブランドを構築しファンを創出。同時に開発商品や改良商品はじめとした地産品や農産品のブランディングによる高付加価値化を目指し、地区や近隣地域での販売やネット販売、山部WEBサイトによる販売等、販売強化を図る。また農作業・観光体験プログラムの整備等、農観連携による地域外からの誘客による販売強化と関係人口の創出を図り、地区での地産地消の拡大や地区の雇用を促進し人材確保を目指す。」
と、なかなか気合を入れないと達成できない濃~い内容なんです。頑張らないとアカンです、、、

1年目の事業は挑戦に続く挑戦

では、令和5年度の1年目の事業でどんなことをやったのか紹介します。この1年、かなり目まぐるしくいろいろなことをやりました。

まずは山部の現状をきちんと理解しないと!資源調査。

地域と地産品のブランド化、加工品の商品開発・改良、加工品・地産品の販売強化、農観連携による交流人口・関係人口の創出、プロモーション、、、と、色々とやっていかないといけないのです。でも自分の地域をしっかりと理解して進めていかないとですよね。最初が肝心。今回の事業では3つの資源調査を行ないました。

  • 農産物資源量確保可能・現状利用活用状況等調査
    山部地区の農産物は何がどれだけつくられていて、どのようなチャネルで売られているのか。データの分析と農家さんのアンケートを実施しました。

  • 観光資源及びコンテンツ調査
    山部地域への誘客とコンテンツ開発にむけて、観光資源調査を実施。地域の方々と外部の目で何があって何ができるかを考えていくためのベースになります。

  • 加工販売施設等調査
    6次産業化にむけて、というとカッコいいですが、まだまだそこまでいくのは時間がかかります。将来的には地域内で加工ができればという理想のために活用できる施設を視察しました。

これが大事!地域の方々とコミュニケーション
事業説明会・組織づくりワークショップ

事業のスタートアップとして事業説明会・組織づくりワークショップを開催。協議会と地域事業者、そして、私たちを含めた連携事業者、この座組がきちんとした体制として機能していくためには、事業の目的や内容の理解と共有はもちろんのこと、信頼関係を醸成していかないと事業がうまく進みません。やはりコミュニケーションが大事なんですよね。

商品開発の現状を知っておかないと!
先進地視察(東京)

加工商品を開発、地域の方々みんなでアイデアを出していきましょう!と言っても、全国で星の数ほどの商品がつくられていて、それぞれに地域ごとの個性を出して、工夫をほどこした商品が世の中にあふれています。それを知らずして開発に挑んでも競争に負けてしまうので、農林水産省の山の恵みプロジェクトの販売会や展示会をはじめ、都内アンテナショップやマルシェなどを視察しました。

山の恵みプロジェクト 首都圏販売会inアリオ北砂店山の恵みマルシェ

商品開発は思いやアイデアだけではダメ!
市場・マーケティングの調査

ここは広告会社の私たちの出番でもあるのですが、協議会の方々の何を知りたいかをお聞きしながら、山部のブランド化と農産品と加工商品に関してのアンケート調査を実施して、事業の方向性を分析しました。

市場調査報告書

地域の方々と外部事業者のシナジー効果
商品開発・商品改良のためのワークショップ開催

資源調査と市場・マーケティング調査をふまえながら、協議会・地域事業者・連携事業者が集まって、喧々諤々、様々なアイデアを出し合いました。そして強い味方のコンサルの先生にもアドバイスをいただき、次年度で6つの加工商品の開発が決まりました。

売れるためにはパッケージはとても重要
地区産酒米を使用した日本酒の改良・改良商品の試作

「富良野さんろく」
このお酒は、「自分の飲む酒は自分でつくった米でつくりたい。」という情熱で酒米を作り続ける山部の農家さんの酒米100%使用、そして、この商品はなんと、富良野を舞台とした数々のドラマを手掛けた脚本家 倉本聰氏が命名し、ラベルも倉本聰氏直筆なんです。ここをもっと強くアピールしたい!の意見から創意工夫の結果、商品名に「やまべ」も書き足され、「富良野 やまべ さんろく」の素敵なラベルとパッケージが生まれました。

富良野やまべ さんろく

地域のブランド構築!地域全体での理解・共有
山部ブランド戦略の立案、コンセプトの設計

ここは新通観光プロモーション戦略室が頑張らないといけないところです。関連事業者の意見や意向をヒアリングしながら、弊社の営業・プランナー・マーケター・デザイナーが雁首揃えてあれやこれやと練りに練ってのコンセプトメイクからブランドロゴの制作、そしてブランドブックの完成となりました。
地域のコンセプトはズバリ、
まだ知らない、奥富良野「山部」
山、深い森、続く農業、暮らす人々、本物の富良野がここにある。
いかがでしょうか?

地域ブランド
地産品ブランド 観光ブランド
YAMABE Brand Book

山部の地産品をもっと知って・買ってほしい
全国地産品販売サイトに『富良野やまべ地産品特集』掲載

富良野でも山部のメロンやスイートコーンは格別に美味しいんです。それはなぜかというと、北海道富良野の気候と芦別岳が間近にそびえることでの寒暖差、豊富な湧水、水はけのよい土地といった、山部ならではの環境と開拓から続く農家さんの知恵と努力と愛情が育てたものだからです。この美味しいメロンとスイートコーン、そして「富良野 やまべ さんろく」の3商品を日本各地の魅力ある特産品を紹介する「ホップスモール」で紹介・販売しました。

とにかく山部の良さをもっと知ってもらわないと!
旅行情報ブログサイトに『富良野やまべ特集』記事の掲載

富良野に来たら絶対に来てほしい素晴らしい「山部」なんですが、残念ながら、まだ「山部」のことはあまり知られていません。これからどんどん誘客を図っていかないといけないのですが、まずは知ってもらおうと旅行情報ブログサイト「たびこふれ」に取材記事を掲載しました。山部の良さを感じてもらえると思います。

山部にもっと来てほしい!来てもらうための磨き上げ。
『地産品試食及び農作業・観光体験プログラムモニターツアー』

「厳冬「やまべゆきんこまつり」を体感する富良野やまべ地区を訪ねる旅 」として一般募集のモニターツアーを実施しました。根室本線体験乗車として、山部駅から布部駅までローカル線をたのしんでいただきました。布部はあのドラマの聖地です。そして、山部のイベント「やまべゆきんこまつり」に参加いただき、山部地区で作られた味噌・野菜で作られた豚汁のふるまいや地元の方との交流、手作りの滑り台などをお楽しみいただきました。次年度も夏と冬の2回のモニターツアーを計画しています。

WEBサイトをハブにしてプロモーション
山部WEBサイト企画構成・システム設計

ここは新通観光プロモーション戦略室の腕のみせどころです。地域のプロモーションはやみくもに広告を出せばよいということではありません。ブランディングをしっかりとふまえて、地域の魅力をきちんとコンテンツとして整理して、さらにコンテンツを増やして接点をつくっていくことが重要です。そのためにまずはハブとなるWEBサイトをきちんと構築することが重要です。ブランディング、観光資源の紹介とプログラム販売、地産品の紹介と販売など、山部の魅力をできるだけ網羅したサイトの企画・構成・システム設計・デザインを進めました。3年の事業でじっくりと完成させます。

WEBサイト ラフデザイン

いかがでしたでしょうか?大変ですが、とても面白いことをやらせてもらってます。
今年度もこの事業ではさまざまなことをやっていきます。またご報告させていただきますのでお楽しみに!!

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