【読書感想】夏目漱石こころ
高校2年生の夏休みに読書感想文が宿題となった本、こころ。改めて読み直しました。よくこんな ちっちぇ文字読んだよな〜(笑)
1. 好きなところ
高校時代に読んだ時(16歳)は、「自分の作品はたいてい過大評価だもんな」と思ってました。いま読むと(50代)、担当教授からは手を抜いたことが見えるんだな、と思いました。
手を抜いたくだりは60ページ。
2.共感ポイント
高校生の時はピンときませんでしたが、明治天皇のご崩御でガックリする「先生」。乃木大将の後追いも影響する。乃木大将のお姿を「先生」がいろいろお感じになる点、これはねえ、年をとったいまだから理解できるようになりました。もう漱石の享年より年取ってるので当たり前って言えば当たり前ですが。
ガックリくるんですよ、なにかがなくなると。
3.「私」は3人きょうだい
九州で大学教授(多分)やってる兄と、他県へ嫁いだ妹。妹の今の苗字は関でした。
「私」の母の名は御光(おみつ)。
これ高校時代の、夏休み明けに国語の先生が問題にして、生徒をあててたん、だよね〜。1つもわからんかった。
近くの席の子が 先生に当てられてもないのに、次、次と答えを呟いてて、「ほ、ホントに読んでる!」と驚きました。いや、私も読んだんだけど。読んだんだけど、Kのことしか頭に残らなかったの、当時は。
今はまず、主人公の「私」の方が気になってガン読みしました。
当時は6月卒業式で秋に入学式なのね、欧米とおんなじ!
そして結局、「私」の就職先は決まらず。
4.恋は罪悪、遺産は書面で
人間の普遍的テーマ、色恋とカネ。この2つを余すことなく扱った こころ は、ナゼ、高校生みんなが読まされる作品へとなったのでしょうか?誰か教えてください!!
スマホもLINEもでてこない作品で、ひたすら「先生」と「私」の交流が繰り広げられる こころ。
ネットで見ると今も高校生の課題になってる様子。この先も日本人のソウルに深くフカク、刻み込まれるでしょう〜〜。
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