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ビジネス実践。私たちは株式投資を受けず、初期から大企業と業務提携することで創業初期の資金をやりくりしました。

皆さん、こんにちは。本記事が#2の投稿となります。
先ず、記事に目を通してもらい、ありがとうございます。
ここから、いよいよ、ビジネスにお役立ちする情報を発信していきたいと思います。超ニッチなビジネス情報発信です。

さて、本日は、創業初期の資金調達、資金繰りについて、私たちが実践したリアルを紹介したいと思います。本記事を動画化したものをyoutubeでも公開しています。https://www.youtube.com/watch?v=TGIagMeyNrk

最初に断っておきますが、エクイティによる資金調達について情報を拾いたい方は、この記事は合っていません。すみませんw

私たちの会社は現在5期目をむかえますが、まだ株式投資を受けておらず、外部から資本を入れていません。
え?どうやってここまできたの?と疑問に思う方がいれば、この記事はラッキーです。
創業当初にいろいろ運が良いことがありまして、今に至ってます。そのあたりを紹介します。

結論を言うと、VCからの資金調達の活動が本格化するよりも先に、とある大手企業から業務提携のご提案を受け、その契約によって、最初の1年ほどの資金を得た、ということになります。

経緯を説明すると、
私たちは大学発ベンチャーという立場であり、創業初期から研究成果というシーズが存在していたため、それらのシーズ情報と、「シーズに世の中でこんな役に立つかもしれないけど皆さんどう思います?」という市場の需要確認を、VCと顧客層、さらに大手企業の研究層のネットワークに打ち込んでいました。
その結果、新しい技術に敏感な大手企業の研究層が、自社(その大手企業)とのシナジーが期待できるとして、共同研究開発契約ベースの業務提携をしたい提案してきたのです。
実は、これはかなり想定を超えてラッキーな結果でした。というのも、実は、やはり最初はVCとたくさん話をして、エクイティでの資金調達が主かな、と当初は着地点を想定していたからです。

ご参考になれば良いと思いますので、契約内容(リアルからは少しぼかしてます)も、ざっくりと開示します。
・契約は1年。私たちの技術と大手企業の技術が融合して新しい市場を創造するのかを、マーケティング実践しようという契約内容。
・契約金として2,000万円ほどを受領。対価は、私たちが開発した技術にマーケターとしてアクセスできる権利。及び、MVP(Minimum Viable Product:顧客に価値を提供できる最小限のプロダクトのこと)の制作費用として。

2,000万円をどのように使ったかというと、1,000万円程は技術工数(人件費)、500万円程がMVPの制作原材料費、残りが設備投資となります。

余談)たくさん資金もらいましたね、と思うかもしれませんが、テック系・モノづくり系の企業にとっては、実はギリギリな金額なんですね。

では、そのようにお金を使った結果どのようになったかというと、MVPを製作して、直ぐに展示会に出展しました。(勿論、初期から展示会出展を計画したうえで行動)
そして、展示会で接触した顧客層にアタックをして、そこから、さらに受託試験や受託研究をスモールながら請け負うことで、創業初期のランニングをまわすことができたのです。
ちなみに、業務提携をした大手企業とは、1年のマーケット活動を経て、市場が遠い・スモールとの判断をうけて、1年で解消となりました。

ここまでが、私たちが実践?たまたま経験?したリアルの紹介です。

もし、よろしければ、この経験から得た知見を下記しますので、お時間あれば、この先も読んでくださいね。個人的には下記の方が肝入りです。

先ず最初に、株式投資を受けるべきかというお題
決して株式投資を受けることが全てではないです。というより、資金がやりくりできるのであれば、株は薄めない方がよいに決まってます。すごく、当たり前のことなんですが、このご時世、VCや投資の話がもりだくさんであり、「スタートアップは株式投資を受けることがあたりまえ」と思って、もしくは他に手段があるとわかっていても、株式投資ありきで資金調達を考える方がいらっしゃいます。
このあたりのお話は、ぜひ「ファイナンス基礎」みたいな記事を書きたいと思ってるので、そちらで詳細紹介したいなと思いますが、簡単に言えば、どれだけのリターンが見込めるかで資金調達の手段は変わるということですね。株式投資は「ハイリスク・ハイリターン型」であるとだけお伝えしておきます。ローリターンなスモールビジネスや、さすがにビジネスモデルの確度が乏しすぎるときは、株式投資は相性はあまり良くないといえます。とはいえ、銀行も確実なリターンも求められるためデッドも困難なんですけどね。。。

次に、運が良い、ラッキーってどういうこというお題
上記しましたが、私たちは運が良いですよね。
それは認めます。
でもお伝えしたいのは、よく、ビジネスメディアとかをみていると、成功した方たちって、「うまくいったのは運がよかった」と謙遜される姿をよくみかけますが、決して、私はそんなことはないと考えていることです。
運が良いというのは偶然・偶発的に起きた事象のようにとらえがちですが、ビジネスで成功されている方は、みなさん確実に、行動をおこしたうえでの必然的な事象だと思うからです。補足ですが、起業経験や経営経験が豊富なエキスパートビジネスマンは、必然的に起きるまでの時間や確率を読めたり、手をいれることで変化させたりできると思います。
というわけで、私たちも、実際運が良かったと思っていますが、創業当時の会社にとって何をすべきかを考えたうえで、リソースも考慮したうえで、選択した行動の必然的な結果だと思っています。ただ、私たちはプロのマーケターではないため、確率(勝率)が全く読めなかったため、行動はギャンブルちっくであり、そこでついてきた結果は運が良かったとは認めています。余談ですが、私たちは、なにか、このような自分たちの直感を信じて行動した結果についてくる運の良さというのは、それすなわち、波に乗れている証拠だから次の一手打とうぜ、とポジティブに考えるようにしてます。

最後に、創業初期はなにに力をいれるべきかというお題
ずばり、認知を稼ぐためのマーケティングだと思います。(私たちは技術がある程度は存在していたので、ということもありますが)
売るためもそうですが、今回の事例のように、そもそも創業初期の資金を調達するためには、自分たちのシーズが市場に認知されないといけないし、自分たちも対象の市場を理解しないといけません。
シーズ発信よりなビジネスほど、よりマーケティングがすべてだと思っています。書きながら思いますが、またどこかでマーケティングの記事を書いてみたいですね。

そんなこんなで、#2の記事も長文になってしまいました。
もっと、すっきり簡潔に、でも皆さんに参考になるような、ささる記事を書きたいものです。
それでは、今日はこれで以上。
またよろしくお願いします。


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