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アートセラピーはどの程度効果があるのか?

人間は言葉だけで生きる生き物ではない。

言葉で癒やされることもあるかもしれないが、曖昧模糊とした精神の蠢きは果たして言葉だけで癒せるのだろうか。

そんなわけでアートセラピーについての総説論文を読んでみる。

Art therapy in mental health: A systematic review of approaches and practicesメンタルヘルスにおけるアートセラピー:アプローチと実践の系統的レビュー

この論文ではアートセラピーの効果について検証した30本の研究について概説を行っている。

この論文によると

・対象となった疾患は、うつ病、境界性パーソナリティ障害、統合失調症、および心的外傷後ストレス障害。

・クライアントが自分の感情を表現することで、自己理解を促している。

・根本的な解決を図るような精神力動的アプローチは取られていない。

・基本にあるのはクライアント自身が探索的に問題を解決するパーソンセンタード・アプローチである。

ちなみにパーソンセンタードアプローチは、ChatGPTによると、

「パーソンセンタード・アプローチは、心理療法やカウンセリングにおいて用いられる、人間中心のアプローチです。このアプローチでは、クライアントのニーズや価値観を尊重し、彼らが自分自身で解決策を見つけることを促すことが重要視されます。

このアプローチの基本的な考え方は、クライアントが自己実現を達成するためには、自分自身が望む方向に進むことが必要であり、そのためには彼ら自身が問題を解決するための答えを持っているということです。カウンセラーは、クライアントが自分自身で問題を解決することを手助けし、彼らが自分自身で解決策を見つけることを支援します。

このアプローチでは、クライアントとカウンセラーの関係が重要視されます。クライアントが安心して話をすることができる環境を提供し、クライアントの意見や感情に共感し、受け入れることが重要視されます。このような関係性が構築されることで、クライアントは自分自身について深く掘り下げ、自分自身の内面を探求することができるようになります。

パーソンセンタード・アプローチは、クライアントの自己認識、自己理解、そして自己成長を促進することを目的としています。このアプローチは、心理療法やカウンセリングだけでなく、教育、ビジネス、リーダーシップなど、様々な分野で活用されています。」

とのこと。

Q: パーソンセンタードアプローチはなんとなくわかった。これを教育に利用するにはどういう方法があるんだろう?

明日目を通す論文:
Learner-Centered Teacher-Student Relationships Are Effective: A Meta-Analysis
学習者中心の教師と生徒の関係は効果的である:メタアナリシス

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