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創業経営者は病みやすい。

起業家とその家族の精神疾患の有病率と併発
The prevalence and co-occurrence of psychiatric conditions among entrepreneurs and their families

経験的にも経営者というのは比較的癖のある人が多いような気がする(一応自分も経営者だけれども)。

経営者に向いている気質というのは、逆に言うと一般社会に向いていない気質なのかなと思いこの論文を読んで見る。

この研究では一般人と創業者、およびその家族を対象に精神疾患がどの程度あるのかについて調べている。

対象となったのは一般人93名と創業者243名およびその一親等の家族で、それぞれ精神疾患(不安障害、抑うつ障害、ADHD、物質使用障害(物質依存症)、双極性障害)。

結果を示すと、創業者は一般人と比較して、抑うつ障害、ADHD、物質使用障害、双極性障害を経験する可能性が高く(49%)、

創業者のうち13%はこれらの3つを経験していること、

また精神疾患を示さない創業者では、一親等以内で23%が精神疾患を経験しているとのこと。

これらの一見ネガティブな特性が経営上の意思決定に有効であることも関連しているのではないかと考察されている。

Q: 経営というのはどこか病的賭博に似たところがあるなあと思うことがある。病的賭博(ギャンブル依存症)はドーパミンの代謝に問題があったと思うが、経営者とドーパミンのなにがしかを絡めて調べたものはないか。

明日目を通す論文:

ベイビー、私は中毒です!起業家の情熱を起業家の中毒に変える喜びと痛みの経路: ドーパミンの重要な役割
The prevalence and co-occurrence of psychiatric conditions among entrepreneurs and their families

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