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ヒトの進路を茶化すな

高校時代、大学に進学する生徒がいないという、結構おおらかな学校に通っておりまして。

1年生の時から「大学へ行きたい」と担任の先生に話していたのですけども、「大学受験の指導ができないので、塾へ通ってそこでそういう情報は得てください」と言われたこともあり、大学受験の勉強は全て予備校でし、高校へは部活楽しさで通っていたように思います。もちろん授業中は体力回復のためほぼ寝てたんですよ。

平日は、高校の授業を受けて、放課後は部活。そして夜は予備校へ通っていましたので、家にいたのは22:30-7:30の時間帯だけ。土日は、予備校にいる時間が長くなるだけで、家を朝に出て夜に帰るリズムは変わりません。

とは言え、予備校へ通ってすぐにそういう生活になったわけではなく、高2の時に「毎日予備校へ通う」と決めたところから、そういう生活になったわけですけどね。

あ、違うんです。タイムスケジュールをみんなにシェアしたかった訳ではないんです。


ここで注目なのは、学校の先生視点で見ると、私がどういう生徒だったのかという点です。

授業は、ほとんど寝る。定期試験の点数は平均くらい。部活は楽しそうに毎日通っている。

どうです。明るく元気で勉強が嫌いな生徒に見えませんか。そんな生徒が「大学受験をして早稲田大学に通いたいんです!」って言ったらどうします。繰り返しますが、推薦でもなんでも大学進学をする生徒がそもそもいない高校でそれを言うんです。

「ちょっと何言ってるのかな、この子?」と思われても仕方がないと、大人になった今では少し共感できる部分もあるのですが、それでもやはり、そういう目線が、当時はしんどくもありました。


担任ではない先生から「お前、早稲田行きたいんだって?」と言われ、それを肯定すると「勉強しろよ」と言われたりですね。当時はその謎のやり取り(そもそも大学へ行くのなら受験勉強するのは当然では?)が、なんだか小ばかにされているように受け取ってしまいました。

「北を説明して見ろ」と、突然そんな風に謎のクイズを出されることもありました。答えられずにいると、「そんな事もできないで、早稲田大学になんて行けるのかね」と嫌味なのか意地悪なのかよくわからないコメントをされたりですね。

あとは、あれですね、「早稲田に合格したらフレンチのフルコースを奢ってやるよ」と笑顔で言われました。どうなんでしょう。本当にお祝いをしてくれる気持ちだったんでしょうか。その先生とは接点もほとんどないのに?


先生と生徒の一定の関係性があった上での軽口と言いますか、じゃれ合いの様な事だったんだろうかとも思うのですが、これを言った人たちとはおそらくその前提となる“関係性”がそもそもなかったと思うんですよね。

こういう事をいちいち細かく記憶していて、さすがに自分の恨みの深さ(!)に驚くばかりですが、当時はもっと頭に来ていたと言いますか。何と言いますか。


おかげさまで、宣言していた通り志望校へ進学する事ができましたので、今では少し笑い話としてシェアすることもできますが、これ、仮に志望校に落ちていたら、たぶんずっと恨んでいますよ。

生徒が定めた進路を、それが現在地からではどんなに無茶なように感じたとしても、茶化すような事は言わないで欲しかったな、と。笑


ここから先は、今まさにそんな風な状況にある方向けの内容です。


人間には想像力があります。


そしてその想像力は、人によって、その人がどのような経験をしてきたか、そして柔軟な価値観や思考を持っているのか、未知のものに対する適応能力がどの程度かなどによって、だいぶ個人差があります。

あなたが決めたことに対してガヤを飛ばしてくるような人は、あなたとは違う想像力を持っている人です。構っている時間がもったいないので、自分がすることに集中してくださいね。


ただ一点、ガヤの中にもし仮に「こうした方がいいよ」(今のままでは勉強時間が足りないかもしれないよ、実力以上の大学を受ける場合には併願の組み方に気を付けるといいよ、など有意義な意見)というようなアドバイスがある場合には、ぜひ耳を傾けてみて欲しいなと思います。

何かに夢中になって挑戦中だと、自分の視点では気付かないこともありますのでね。周りの一歩引いた意見(俯瞰の視点からのアドバイス)は、ありがたいですね。

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