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夏、島巡り〜沖縄・竹富島から与那国島へ

沖縄。本島よりも南に、宮古島と石垣島がある。2つともキライ。「宮古ブルーが美しい」という人もいるが、キライなものはキライ。沖縄旅は海がキレイならいい、というものではない。キレイな海を見たければ伊豆にでもいっておけ。石垣島もキライ。ただ大きいだけでツマラナイ。「石垣の海でダイビングが最高」という人もいるが、ダイビングをしたければ伊豆の海にでも行っておけ。

7月の夕刻。石垣島のフェリーターミナルにいる。まだ夏休み前。人は少ない。沖縄は梅雨明けから夏休みが始まるまでの間がいい。夏休みが始まれば人は増える。夏休みが終われば台風が増える。いまが最高の季節。といったものの、空は曇天。ここから竹富島に渡る。10分ほどの船旅。

港から歩いて民宿に行く。日が暮れる。民宿でご飯を食べる。沖縄料理ではない。ハンバーグ。居間で旅人たちと話をする。大雨になり、停電。宿のおねーさんが、ろうそくを灯す。沖縄の離島巡りはこうでないとツマラナイ。宮古ブルーや石垣ダイビングなど、どうでもよい。旅のしょっぱな。ろうそくの火を見て、今回の島巡りは、ナントナク楽しい旅になる予感がする。

しばらくして、雨が止む。竹富島の道は、白砂の道。散歩に出かけた。人影は見えない、静かな夜。

にょろにょろと、石垣にハブを見つける。ガン見する。接写する。ハブの方が驚いて逃げた。

翌朝、早めに出発する。竹富島を訪れるのは初めてではない。初めて竹富島に来たとき、猛烈に感動したことを思い出す。今回は泊まりに来ただけ。

ブーゲンビリアが咲く、宿の入り口

船で石垣島に戻って、石垣空港へ向かう。石垣島から与那国島に向かう。与那国島までは飛行機で30分。離陸したらすぐ着陸する。与那国島にはフェリーでも行ける。船なら4時間30分。与那国島に行くフェリーは「ゲロ船」と呼ばれている。揺れるのだろうか。乗ったことはない。乗りたくない。

離陸、途中、西表島が見える。西表島は、八重山諸島の中でも大きい。飛行機の窓から見るとその大きさが分かる。与那国島への旅は、ゲロを吐くより、島を眺めながらサクッと行きたい。

ゲロを吐く間もないほどすぐに与那国島についた。タラップを降りて、歩いて空港の建物に行く。

空港には民宿のおねーさんが迎えに来てくれた。「さ、乗ってください」「はい」。乗るのは軽トラの荷台。こういうところが島旅っぽくて好きだ。

宿には山羊がいた。なんのために飼っているのだろう?あのとき、おねーさんに聞いたような気がするけど……。ちなみにこの宿は今はない。荷物を置いてから、レンタカー屋で車を借りて島巡りに出かける。与那国島は歩いては回れない。バイクでもいいがこのときは車を借りた。なんで車にしたのかは忘れた。

夕日が沈む時間でもないのに、日本最後の夕日が見える丘に行った。海しか見えない。おなかがすいたから、「ユキさんち」というカフェへ。おねーさんが一人でやっているお店。名前はユキさんだろうか?猫がとことこ歩いている。カレーがある。この雰囲気が気に入る。

しばらくまったりしてから、また車を走らせる。牧場がある。

少し走ると、野良猫の集団がいる。餌がもらえるのかもと寄ってくる猫。何もくれないと分かるとさっさと去っていく。与那国の猫はたくましい。近くに野良牛?の姿も。与那国の牛もたくましい。

さらに車を走らせて、日本国最西端之地に着く。さっきの日本最後の夕日が見える丘は、最西端ではないらしい。夕日は西に沈まないのか?とか、ちょっと考えたけど、よく分からなくて、やめた。与那国島は石垣島より台湾の方が近い。晴れていると台湾が見えるらしいが、今日は見えない。近くに、日本最西端の地で暮らす馬がいた。

それから「Dr.コトー診療所」に向かう。与那国島が舞台のテレビドラマ。ロケセットを見にいく。柴咲コウはいなかった。本日、休診。

また、車を走らせる。牛が放牧されている。柵はない。ふつーに自分の隣にいる。海を見て宿に戻った。与那国の1日目は、まだ終わらない。つづく

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