心の迷いがなければ行動は正確で機敏|愛犬に学ぶ的確な指示の重要性
「言わなくても分かるよね?」
いいえ、分かっちゃいません!
分かるはずがありません!
これは伝える側の余りにも身勝手な、上下関係の押し付け、手抜き、怠慢、逃避だと思うのです。
最悪、相手の狼狽える(思考を悩ませる)様子を楽しむ暴力(虐待)と呼べるものかも知れません。
確かに、相手と親密で信頼関係が築かれていると確信できる場合でのみ、
敢えて意地悪っぽく、冗談っぽく、相手の意識を集中させ、高めさせる時に用いたりします。
但し、愛情たっぷり笑顔たっぷりの発声と表情を伴うことが条件です。
逆を言えば、それ以外の場面(教育、指導、指示)では、口に出してはいけない言葉だと思うのです。
我が家の愛犬を引き合いに出すのも如何なものかと思いますが、
「可哀想なことをしてしまった!」と反省する瞬間があります。
家内も私も通院で出掛けることが多いのですが、頭の中には常に、愛犬も一緒に連れて行こうと言う想いがあります。
しかし、行き先の駐車場に屋根が無いことは分かっていますので、車の窓を完全閉め切りではないとしても、暑い時期の車内温度の危険さをよ~く分かっています(命に関わります)。
ですから、当然、連れて行ってあげることはできません。
準備が遅くなって予約時間を気にし始めてしまうと、
ついつい「行ってきま~す。」とだけ残して、リビングの扉を閉めてしまうことがあります。
その閉め終わる手前15cm程の隙間から見える愛犬の仕草が可哀想なのです。
お出掛け用バスケットの扉の前で中腰姿勢になって落ち着かず、一生懸命に目で訴えているのが分かります。
(本来は、この段階での言葉掛けは遅いのですが)
再びリビングに入り直して駆け寄って、
「ごめん。ごめん。」
「今日はお留守番ね。」
「ママ(主)とパパ(副)は病院なのよ。」
「お利口さんにしててね。」
と頭から背中にかけて大きく何度も撫でて、翻弄する気持ちを鎮めてあげます。
日本語を喋れない相手ですから、言葉と口調と表情と態度をはっきりと示してあげないと伝わらないのです。
・了解の時は、そのままフロアーに丸くなって寝そべります。
・(ブルブルっと全身を震わせた後、プイっと他の部屋に行っちゃうこともあります。怒っていますね(苦笑)。)
・納得できない時は、玄関先までついて来ちゃいます。
意思を伝えるタイミングを誤ると、丁寧さも時間も余分に掛かって大変です。
愛犬にとっても、心を鎮め、納得するのに時間が必要なのです。
私たちにとっても、愛犬にとっても気持ち良く次の行動に移れる時は、
①見支度を始める前の段階で
②「行くよ!」か「お留守番ね!」を明確に伝える
を徹底できている時です。
この経験から学べた的確な指示のための重要なステップです。
①適切な時に(身勝手な都合の良い時ではなく、しっかり時間を確保して)
②「分かるだろう」ではなく
③面と向って(相手の目を見て)
④明確な言葉と気落ちと表情を持って
⑤取るべき的確な行動を説明し
⑥相手の納得を確認する
「行くよ!」と声を掛けられて、
意気揚々と目を丸くして尻尾をふりふり、
喜び勇んでお出掛け用バスケットに入る光景を見る度に思います。
心が決まれば、的確に、素早く行動できるのだな~と。
追伸
大人社会でも子供たちの世界でも同じだと思います。
伝える側の愛情(意識と工夫と努力)次第で活かされ生きているのだと思います。
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※今日の悩みどころ(表現として判断に迷った事をメモし始めました)
・暴力、虐待という言葉を間接的に表現することができませんでした。
※参考・引用
<イメージ写真>
GTR719さんによるものです。
https://www.photo-ac.com
<note記事>
・ペットは癒しというけど玩具じゃないからね!
・ミニチュアダックスフンドの着ぐるみをつけた妖精のよう