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カメの歩み

私はうさぎかカメかと問われれば
明確に子供時代から
「カメ界の中でも最下位タイプのカメ」
である。

周りはスラスラサラサラ・サラッと・簡単に・そして円滑なコミュニケーションで対応する。
一方私は
どうやらhsp影響で空気に飲まれ、
どうやら視覚派であるため聞こえはするが話の半分は耳から溢れ、
どうやら脳の処理が同時処理型であるため全体像が自分の中で腑に落ちないと全く理解できない。

だから
「聞いていない」
「要領が悪い」
「コミュ障」
「出来が悪い」と
自他からマイナスのレッテル貼りされた人生でした。
諦めて、どうせ、と自分に期待することもとっくの昔にやめてしまっていました。
でもどこかにやはり自分を諦めたくない気持ちがあり、
承認欲求の強さが人一倍強くなっていました。

コーチングや心理、脳について勉強を重ね、
自分の不器用さには理由がありそうであることにたどり着く。
これが本当の答えかどうかわからないけれど、
自分の納得のできる答えにたどり着けたことに安心感を感じる。
人はわからない状態であることに一番不安を抱きやすい生き物だそう。
自分にとっての答えにたどり着いた今、
今までは私には合わない方法・環境であった、ただそれだけの理由であったとわかった。
だから私に合う方法・環境さえ見つけられれば私らしく生きられる。
大人になった今、
「私はどうしたい?」
と周りに合わすのではなく自分に問い、自分に合わせるような思考に変わってきた。

物事を理解するにはやはり時間を要するし、
周りは早く適応することには変わりないが、
焦ってもよいと自分に許可し、
今の私にできることは何か、
私の中のメトロノームのリズムを整え、
カメにはカメにしかできない仕事があると信じる。
そうすることで今まで感じたことのない根拠のない安心感を感じられるようになった。 

そして巨大な劣等感から、
身を滅ぼすくらいのひたすら努力する性格を大人になってから身につけてきた私。
それは諸刃の剣ではあるが、
子供時代は勉強面も簡単に諦めていたが
大人になってからわからなくても、わからなくても、
ひたすら勉強してきて試験に合格したり、
色々達成してきた。
そうしてきたことで
「私勉強どうせ無理だから…」という悪魔のささやきから、
「あれができたのに、本当にできんの?できるんじゃない?」
と自分の心から天使の声が自然と聞こえるようになってきた。

人はいつからでも生まれ変われることができる。
数年前まで全く理解できなかったことだが、
スモールステップですごーしずつ挑戦を重ねることで、振り向くと大きなステップを駆け上がっている。

4月から大学生活がスタートします。
大学進学を決めたこと、
試験対策をしたこと、
大変なたくさんの書類を準備したこと、
試験に挑戦したこと、
思いのたけを全部お伝えした面接、
合格したこと。
これらは今までの自分では考えられなかった行動。
夫がお祝いにたい焼きを買ってきてくれて、
デスクも購入し組み立ててくれている。
感謝しかない。

母として、社会人として私らしく挑戦し続ける。
そしてついでに人間らしく悩み悪戦苦闘しながらも、
最後には前を向いて歩こうとする亀母の背中を子亀たちにも見てもらえていたらいいな。

そして4年後、
私のラッキーCOLORの黄色の袴を着て卒業式に出る。



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