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気が付けば「保育園に預けてごめん」と思わなくなっていた【子育てエッセイ】

実は私は4月に子どもを保育園に入園させてから、何度も「預けてごめん」と思ったことがある。

元保育士なのに、だ。

泣いている我が子を無理やり引きはがして仕事に行くことがつらかった。
「ママ、ママ!」と私を探して呼ぶ声は夢にまで出てきた。
「ほいくえん、おやすみ?」と期待のこもった目に本当のことを伝えるのもしんどかった。



毎日、毎日、しんどかった。申し訳なかった。
子どもたちにも、旦那さんにも、職場の人たちにも。
耳にいつも泣き声がこびりついて離れなかった。



でも、夏の終わりにようやく「預けてごめん」と思わなくなってきた自分に気づいた。


「預けてごめん」と思わなくなったのは、子どもが保育園のことを大好きになったからだ。これに限る。

あんなに泣いていた保育園だったけど、気が付けば、おうちに帰ってきてから、
「○○先生とあそんだ!」
「おえかきした!」
「トイレできた!」
「きゅうしょくおいしかった!」
「おそとであそんだ」
「アンパンマンがいた」
「おさかなつくった!」
などなどを話してくれるようになった。その姿がとても楽しそうで、楽しかった記憶は今も楽しい気持ちにしてくれるんだなと思ったり。

そこから、私の保育園の捉え方がどんどん変化していった。

先生たちとも打ち解けてきたことも大きいと思う。
「ちびちーちゃんは器用ですね」
「今日はこんなことができたんです」
「ちびちーちゃんはこんなところがありますね」
「かけっこが早くてびっくりしました」
親が知っている子どものいいところ、すごいところ。保育士の先生が言葉にしてくれると、すごく嬉しい。ああ、この先生はうちの子のことをよく見てくれていると安心する。親が気づいていなかった素敵なところまで見つけてくれる。

不安や恐怖が、少しずつ「楽しい」「頼りになる」「信頼している」というポジティブな感情で上塗りされていく。



入園直後はあんなに毎日「預けてごめん」と思っていたのに、今では「今日も子どもたちを見てくれてありがとう」と心から思っている自分がいる。

そのことがたまらなく嬉しい。


これからも子どもたちが楽しく保育園で過ごすことができますように。

明日もいい1日になりますように。







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