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『チャックと栗の木』 第三話 トーラスと地球

チャックはいったん目を閉じて、
呼吸を整えてから、テレパシーで語り始めた。

「宇宙は創造主、う~ん・・・宗教で言う神というと
誤解が生じるから表現が難しいけど、全ての命、魂、意識の源であり、
大いなる意識とか、サムシンググレートとか、絶対無限の存在とか
言われたりもするんだ。その源の意識、母でもあり父でもある創造主が
宇宙そのものでもあり、その宇宙は全ての命や魂の子宮でもあるんだ。」

チャックはさらに続ける。
「その魂たちが創造主の愛を受け、感じて、創造主の思考を
鏡のように映し出したのが、この宇宙であって、
意識エネルギーが渦を巻きながら循環することで調和を
保ってるんだ。それを図式化すると、渦巻き銀河のエネルギー循環が
こんな感じのトーラスになるんだ。

銀河のトーラス

 地球も宇宙の縮図で、地球の磁場(磁力線)がトーラスの
エネルギー循環になってるんだ。リンゴの断面にも似てるよね。
これが本来の宇宙や地球のエネルギー循環で、愛と調和のトーラスの
エネルギーで満ちていたから、地球で暮らす人類や動物・植物・・・
全ての物質も、愛と調和のエネルギーと呼応してたから、
争いもなく、平和で楽しく暮らしていたんだ。」

トーラス地球

「じゃあ、その地球がどうして、戦争ばかりの
暮らしにくい、苦しい惑星になっちゃったの?」
ミチが尋ねる。

チャックはやさしいまなざしをミチに向けながら、
語りかけた。
「宇宙を支配しようとする種族が現れたんだ。
そして、その種族が地球にやってきた。
 地球の住人も地球の意識も、愛と調和のトーラスの
エネルギーだったから、来訪者たちも歓迎して受け入れていたんだ。
だから支配しようと企む種族であっても、温かく迎えた。
その種族・・・と言ってもいろんな種族がいるけど、
地球ではレプテリアンって言われてる。
そのレプテリアンは高度な技術や知識を持っていたから、
地球の人類にその知識や技術を享受することで、
距離を縮めて行ったんだ。
 やがて、その知識や技術によって文明が始まると、
人類はレプテリアンを崇めるようになり、彼らは、
人類や地球のエネルギーを餌とし、強大な支配エネルギーに
変換していったんだ。エネルギーバンパイアのような感じ。
 地球に穴を掘り進め、地底に住居(地底都市)を築き、
地球のトーラスエネルギーも吸い始めた。寄生虫のように。
やがて、寄生虫に吸われ出した地球のトーラスエネルギーは
かじられたリンゴのように歪みだした。
 こんな感じのイメージかな?

トーラスさなだむし

これが聖書とかで言う失楽園(ヘビにそそのかされたエヴァ)。」

エデンとへび

    

    ~ つづく ~

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