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私だけではない

私は氷河期世代後期に大学を卒業した人間だ。氷河期世代は一般的には1971年から1980年生まれの人をいう。卒業間際は本当に何にも考えていなかったが、周りは派遣社員を選択する人がちらほらいた。女性で正社員として就職する人は、半分くらいだったのではないかと思う。

卒業後、派遣社員となった私は、大手新聞社で働いていた。その中で仲がいい友人がたくさんできたのだけど、その中で一人輝いている子がいた。かなり時間がたった今でも忘れない。

「今のままでは駄目だよ。正社員にならないと。私はこの仕事を辞めて就職活動する。」

はっきりとした意思を持った目で、少し怒りも含まれた口調で私に伝えてくれた。彼女はその後すぐに大手証券会社に転職していった。

私もその後を追うように、正社員として転職活動をはじめた。ここからも苦難の連続だった。派遣社員で入社した私は、ほとんどスキルが身についていなかった。ほとんど、だ。コミュニケーションスキルやバックオフィス業務に必要なOfficeを使うスキル。数字に対する理解も乏しかった。

大学で何やってきたのかっていうと、社会学専攻、さらに新聞配達で4年間生活していた。身になるものは本当になかったと思う。あるとすれば、他者がいるからこそ私が生きていられるという感謝の気持ちだけだった。

株式会社アントレ PRTIMES資料より

私は今転職8社目。この資料を見て少し安心したのだ。「6社以上の転職などで現職へ」私だけではない人がたくさんいるのだなと。そして、副業や独立志向がある人も多いのも同様。

リカレント教育にも大いに興味がある。特に北欧のフォルケホイスコーレという教育機関が日本にもあれば…と考える一人だ。

自身は転職の中で、様々な環境に身を置き、そこに学びを得てきた。そのたびに困難や苦労はあったけれど、なんとか乗り越えてきている。学びのお陰だと思っている。

そのため、今の仕事が私は大好きだ。たくさんの知識を得ることができ、知らない世界を垣間見る。

仕事と学びを通じて、徐々に本質へと迫っている気がしている。

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