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チームコンサルの1年が終わりました。

突如、LINEをもらったのは、2021年7月19日のことでした。

「おはようございます、相談があります」という書き出しで始まったその文面からはなんとかチームを変えたい、自分が成長したいと感じる熱いものでした。

「目標を達成するためのチーム作りについての助言・指導をしてほしい」。

そうして指導者及びチームコンサルが始まりました。

当初、お互い、手探りでした。
練習や公式戦を観戦して感想を言う。

難しいなと思ったのは「何を言うか」ではなく「どのように伝えるか」。先生自身はキツく言ってほしいのだろうかという迷いがあったのも事実です。

結局、自分らしい接し方が一番良いと思って、自分のやり方を貫くことにしました。頭ごなしに否定しない。良い部分と悪い部分の両面を指摘し、改善方法を提案する。

口頭で言うこと、書面でつたえることの両方を駆使することで、感じてもらえればいい。

選手たちへの言葉がけに関しても同じく、言葉の使い方から考えた。
ただ、こちらはのちに僕の確信に変わっていったものでもあるけど、まずは「できていること」を確認させることのほうが先決ではないかと思った。その上で、「強いチームはこんな意識でやっているよ」と加えていく。反省点を促していく。。。

日数を重ねるごとに連携は増していったと思います。
コロナにより訪問できない期間もありましたが、それが逆にチームの変化を大きく感じることにもあったし、足りないものも見えてくる感じがした。

3月くらいから一気に選手たちの反応が変わりました。
もちろん、それは僕の言葉がよかったのではなく、菅澤先生がいっときのアドバイスで済ませることなくチームに浸透させてくれたいたことが大きかった。

それからはチームを訪問するたびに、何かの変化があり、彼らを見るのが楽しみで仕方なくなっていた。

一部を話すと、ピッチャーを孤立させない意識が強まったのはすごい成長に見えました。

その中で、春の県大会ではベスト16に進出。創部して初のシード権を獲得するという快挙を成し遂げました。

新チーム結成の頃、「最弱」と言っていたはずのチームがこれほどまでになるとは。

当然、先生の成長も見逃せなかった。

シード権を獲得した日の車の中で、ボソッとこんな感想を口にしました。

「秋の大会で負けた時に、氏原さんから動きすぎだと言われたのが大きかったです」

夏は3回戦敗退。もう一つ勝てば東海大相模と対戦することができただけに、もう一つ勝たせてやれなかったのはこちらの反省かもしれない。

今になって思うのは、手探りの期間が長すぎた。

一応、契約なので、コンサルは無賃でやっているわけではない。
しかし、当初は初の試み、オンラインサロンメンバーであることを加味して、年内無料のルールを敷いていた。

ビジネスのたくさんのセミナーなどに参加しているからわかるが、「無料セミナー」ってあまりいいことがない。

どこか甘えが生じる。

わかりやすく言うと、無料のセミナーにはみんな平気で遅刻してくる。
有料セミナーは時間前にくると言ったらわかりやすいかもしれない。

もちろん、僕らの関係性に遅刻があったとか、そういうことを言いたいのではなく、緊張感を最初から作っておくべきだったかもしれないということ。

ともかく、そうしてコンサルの1年間は終了しました。
手応えはあります。勝敗のことではなく、チーム全体に変化が生まれたことは成長に関与できているのかなと思います。

以下は菅澤先生から頂いた感想です。本人からも許可をいただき、掲載いたします。

チームコンサルを振り返る

[経緯]
コンサルの導入はこちらから氏原さんへお願いしました。昨年のチームは力があり、かなり自信がありましたが春季大会で負けてから低迷が始まり、夏大会が近付いても一向に浮上の兆しが見えずに2回戦で負けました。自分がどう導くことができたのか…
その答えが見つからないままで、指導者として壁にぶつかったような感覚があり、状況の打開、自分自身の成長を求めて色々考えた結果【チームコンサル】という外からの目を加えようと思いつきました。

[内容]
どんなことやるんですか?と、よく質問されますが、いつも回答できなくて困ります…というのも、決められた型があるわけではなく、その日その日で目についたことを指摘していただく。それをその日から意識して行っていく。基本的にやっていたのはこの繰り返しでした。ペース的には2週に1回のペースで来てもらうので、もらった指摘内容はその間に潰してできるようにするか、できなくても意識して取り組んでいる状態にしていました。

[成果]
何かが劇的にチームを強くしたという感覚はなく、毎回のフィードバックの分だけできること、意識することが増えて強くなっていった気がします。
特に春季大会以降は捕手がチームの強みであること、守備力への自信が高まったことで崩れずに戦えるチームになった感じがありました。

[今後]
新チームも1年お願いをしています。昨年9月に指摘されていた、盗塁・エンドランのリスクを最後の最後で敗因にしてしまったので、采配はもちろん攻め方、戦略、戦術を考えた上でのチーム作り、練習内容という部分でもっと指導いただいて成長したいと思っています。

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