権中納言定家(ごんちゅうなごんていか)の作品は?
権中納言定家が、百人一首に残した作品は、、、
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆歌枕
☆本歌取り
☆序詞
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品
♪ 来ぬ人を
まつ帆の浦の
夕なぎに
焼くや藻塩の
身もこがれつつ
です。
読みは、
♪ こぬひとを
まつほのうらの
ゆうなぎに
やくやもしおの
みもこがれつつ
となります。
☆本歌取り
★万葉集からの本歌取り
【巻六・935 名寸隅(なきすみ)の/笠金村】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983861124&owner_id=37979390
☆歌枕
2句「松帆の浦」
兵庫県淡路島北端にある海岸
この歌は、恋人を待ちわびる女性の気持ちになって詠んだ歌です。
「名寸隅」の歌は、
「行きたくても行けない歌」
定家の歌は、
「待っても来ない歌」
対照的です。
☆序詞
2句「まつ帆の浦の」から
4句「焼くや藻塩の」までが、
5句の「こがれ」を引き出す
☆掛詞
「松」と「待つ」
次の記事の1.です。
誰を「待つ」のかと言うと、1句「来ぬ人を」待っているのです。
☆藻塩とは?
4句「藻塩」ですが、これは塩の製法の1つで、
海藻に何度も海水をかけて、これを藻塩草と呼び、
それを天日で乾かした後、焼いて水にまぜて煮詰めて塩としたそうです。
参考:藻塩の会
☆文法解説
1句「来ぬ人を」
「ぬ」打ち消しの助動詞「ず」
5句:《つつ》
動作の反復を表す。
詳しくは、
来ぬ人を (いくら待っても来ないあの人を待つ)
まつ帆の浦の (その【待つ】ではないけれど松帆の浦の)
夕なぎに (夕なぎに)
焼くや藻塩の (焼いている藻塩のように)
身もこがれつつ(私の心もじりじりと燃えているのね)
※16番:中納言行平は、逆。
「松」を歌って、「待つ」にかけている
作品解説動画(藤原定家の業績など)
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【権中納言定家】
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