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清原元輔が百人一首に残した作品は?

清原元輔が百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆本歌
☆歌枕
☆文法解説
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☆作品

♪ 契りきな かたみに袖を
  しぼりつつ
  末の松山 浪越さじとは

です。

読みは、

♪ ちぎりきな
  かたみにそでを
  しぼりつつ
  すえのまつやま
  なみこさじとは

となります。



☆意味

契りきな
   (約束したよね?)
かたみに袖を
 (互いに涙で濡れた袖を)
しぼりつつ (絞りながら)
末の松山
   (陸前の国の松山を)
浪越さじとは
 (波が越すことがないように。私たちの愛も変わらないと)

「かたみに」は、「お互いに」という意味です。

「袖を絞る」とは、涙で濡れた袖が絞らなければならないほどに濡れた、という意味です。

「約束したよね? それなのにどうしてあなたは心変わりしてしまったの?」

という恨む気持ちを詠んだ歌です。


☆本歌
よみ人しらず「古今集」 
君をおきて
あだし心を
我がもたば
末の松山
波も越えなむ


☆歌枕
「末の松山」
次の記事の19.参照。


☆文法解説
1句:《き》過去の助動詞
   《な》念押しの終助詞
3句:《つつ》反復・継続の接続助詞

5句:《じ》打ち消し・推量の助動詞



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【清原元輔】

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