＃13 「Sunday-Monday midnight is keeping contact 」

日曜の深夜からのやり取りが終わらない。
というより彼女が、眠りにつけるまでの間、付き合うという大義名分で楽しい時間が続く。
そもそも不眠症気味の俺にとっては有難い話なのだから、

彼女に感謝（笑）

［土曜は酔ってたねー（笑）ちゃんと覚えてる？］
［あたしお酒で記憶を飛ばしたっていう経験がないんですよ。
嫌なことも良いことも全部覚えてるんです（笑）］
［それは嫌だね（汗）］
確かに嫌だ。嘘がつけない（笑）嘘をつくというか驚かすこともでき（笑）

［土曜のこと思い返してましたー］
［覚えてるの？］
［だから、忘れないんですって！］
いじってやろうと言葉を返す。
［何を思い出してるの？」
と送ると、
［いろいろー］
と返信があり、
［例えばー？］
と送れば、
［ひみつー！ゆうたさんは何を覚えてるのー？］
と、言われたので、
［ドキドキしたなーって！］
［何にドキドキしたの？？？］

『コンニャロー』と思い…

［御徒町の上りのエスカレーターで恵がよろめいたから、
『ギュッ』て支えようとしたら顔が近くて
キスしたのとか。
あと、ホームでキスいっぱいしたことかなー］
［恥ずかしくなるから聞かなきゃよかったー(笑)］
『しめしめ』と思い

続ける。

［覚えてる？よろめいたの？］
［全部覚えてて恥ずかしい！(笑)
文章にされると特に！(笑)］
［上野までキスしてふらふらしながら…歩いて立ち止まる度にキスしたのも？］
［覚えてるー！（笑）
もーそれ以上文字にしないで(笑)］
『ニコ（笑）』
文章って本当にすごいな。
実際二人が体験したことを言葉にするだけでこんなに『官能的』とはいかないがエロい。し恥ずかしい。
［嫌だ？思い出したくない？］
［ちーがーう！頭の中では思い出してる！(笑)文字にされると恥ずかしいの！］
可愛い。
［私、キス魔でしたよね？あー恥ずかしー］
［俺もキスが好きだから。
嬉しかったよ。
受け入れてもらえた気がしてさ。
酔ってて忘れられてたらって思ったけど、これじゃ大丈夫だね（笑）
この歳ですごいドキドキしたもん…］

恥ずかしいの連発。開き直ったのか、
［ダメでしたかー？］
［逆に俺が聞きたいわ！］
［ダメじゃなーい！ゆうたさんが大丈夫だったら（笑）］
［ダメだったら、まだ一緒にいたいと思って公園に連れ込むわけないでしょ！］
連れ込むって、自分で送信しといて悪いことに引き込んでいるみたいで、ちょっと卑猥な表現と反省（汗）案の定…
［連れ込むって（笑）もうこの話はやめーー（笑）］

もう少し話を盛り上げたかったけど、やめておいた。

そのあと東京タワーはどうするとか、東京タワーを階段で登ろうとか本当学生がするようなたわいのないメッセージのキャッチボール。
0時をまわり最後の俺のメッセージから、10分を過ぎても連絡が来なかった。察するに彼女得意の寝落ちと察し、
［今日もありがとうね。明日も無理すんなよ。おやすみ］

この関係が終わらないような気がしていた。

そう信じて毎日がウキウキだった。

次はデートプランを考えようっと。
どうせ彼女はなんでも『任せるー』と言うのがわかっていたから、困らせるくらい提案してやることに決めた。

俺は彼女の何に惹かれているんだろう。
魅力があり過ぎて仕方ない。
俺は彼女に何かしてあげれてるんかな。してあげれてなかったら、これから彼女のために仕事を頑張りたいと切に思いつつ、休みや会う日が待ち遠しくなっているのは言うまでもない。

また、明日が始まる。

to be next story...

（あとがき）
本当の『出会いの夜』の次の日の夜という設定ではありますが、
出会いの夜にキスまでいったのは、自然に見えましたでしょうか？
そして、官能小説とか昔大学時代に「Playboy」のやつを読んだことある程度で、【本物】は知らないですが、
高校生が書くようなピュアな感じが恥ずかしい…文章になってしまいました。

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