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データが削除され得た解放感

ハード内データの完.全.消.滅

 結論から言うと、5年使用したパソコンが壊れた。残念ながら、ハードもあの世へ。
まあ、壊した原因は私にあるのですが... 夜にビールを飲みながらパソコン作業をしていたら、少し酔っていたのか、こぼしてしまったのだ。キーボードの上に「ビール」を!   

 普段は、どっちかといえば朝型だけど、なぜかあの日は疲れていたにも関わらず、夜遅くまで起きてダラダラとパソコン作業をしていた。披露していたのが原因だろう。注意力が散漫になり、やらかしてしまった。パソコンをあの世へ行かせたのは、私なんだ。   

 しかも、旅行中の出来事。かなり焦った。翌日の朝になって、すぐパソコン修理会社に出したのだけど、見積もり修理額が新しい製品のパソコン2台は買える値段だった。破損したハードを修復するだけで、諭吉が数枚はいるとのこと。ここで悩まされたのだ。このデータを修復する価値はあるのか。と

1.本当に大事なものは、必ず残っていた

 高い見積もり金額を提示されてから、真っ先に考えたことは「パソコンの中に何を保存していたか」まず思い浮かんだのは、学生らしく、大学で書いたレポート、卒業論文、文献あたり。それから5年間とった写真のデータ、確定申告するための源泉徴収票のPDF。「ハードが修復できません」という店員さんの話に、5年間の蓄積してきた情報が全て消えたようで、喪失感に襲われたけど、冷静に考えてみるとそうでもなかった。
 かなり進んでいる卒論のデータは、きちんとドライブにアップしているし、写真データの多くはSDカードに保存している。本当に大事な写真、意味のある写真はプリントしているし、フィルム写真は、またスキャンすればデータ化できる。

それくらいだ。

ハードが壊れたのは、初めてのことだったのでかなり不便を感じると思いきや、意外と意識的にドライブにアップしたり、他の保存装置にいれておいたみたいだ。パソコンの記憶装置であるハードからデータを入力する・データが出力される形で保存されていた。

他にもたくさんフォルダーがあったような気もするが、思い出せない。何を保存しているのか、覚えられないなんて、比喩すれば。ゴミ箱に捨てたものが何かわかっていな状態のように感じた。大事なものならゴミ箱の中から探し出すけど、思い出せないならそれはゴミだったんだ。そう思えてくると、意外と失ったものは何一つなかったのではないかと考えてくる。というか、断舎離した気分。スッキリした。

2.意外なことに、なくても生きていける

 次に、パソコンを買うまでの不便さについて。これも正直に不便は感じなかった。旅行中だったこともあり、帰るまでのしばらくの間はパソコンのない暮らしをしなければならなかった。記事の締め切りもあったので、これも最初は焦った。
 スマートフォンでも、作業はできるけど、タイピングできないとライティングの効率がかなり落ちる。でも、この問題も解決。パソコンはWindowsを使用していたために、IOSしか対応しないアプリを使用する目的で、低価でIpadを持っていた。これにタブレット用キーボードをつけることで、問題解決。

 これがスマートフォンだったのであれば、もう少し焦ったのかもしれないけど、スマートフォンでも、そこまで焦らないんだろうというのが正直なところ。一応、過去ガラケー携帯使用歴3年あるので。

 むしろ、パソコン見ずに過ごすようになって、ゆとりのある暮らしができるようになったのかもしれない。サブ機、使い慣れていないので、自然と仕事以外では使わない。以前は、デバイスが使い慣れていたこともあり、時間があれば、とりあえずパソコンを開いて、ダラダラとなんかしているふりをしていた気がする。

結論:良いタイミングで起きたハプニングだったということで

もともと、使いこなした感があったパソコンではあった。タイピングもたまに調子悪い時があったし、デバイスの換え時ではあった。しかし、使い慣れてしまいとなんかのきっかけがない限り、ものを買い換えることはし難い気分でいた。なので、結果的に今回の破損は、パソコンを換える良いきっかけとなった。

自分自身、卒業が近くに次の進路も決まりつつあるタイミングではあったので、このハプニングを通して、少しスッキリした気分になった。
最初、壊れたときはどうしよという、どうにもならない気分になったけど、時間が経たらそうでもない。まあ、物事は捉えよう。

未練持たず、前向きに切り替えていく、今回はそれができた。たかがパソコン破損の出来事だけど、精神的に少しは強くなった気がして、自身の成長を感じた。自己肯定。久しぶりだ。こういうのも悪くないですね。


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