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自分に対しての期待値

ご無沙汰しております。
気づけば年も明け、コロナ騒ぎ、オリンピックもどうなるか、なんて悲しいニュースばかり。歓送迎会もお花見も盛り上がらないような空気。

人事としては、すでに在宅勤務が当たり前の会社なのでそれは良いとしても、新卒もオンラインで研修(モチベーション保つの大変だし、いきなりずっと家からはきつい)、社員でコロナが出たらどうしようなんて考えることは盛沢山です。

今日は自分に対しての”期待値”の話をしたいです。
人は目標を立てること、
その目標を可視化することで達成するための生産性が上がります。
それ自体は驚くことはないでしょう。

ただ、年始に1年の目標を設定して、それを達成できる人は12%らしいです。
消費税より高いとは言え、一部の人、ということになります。
ちなみに私はまともに新年の目標を立てたこともなく達成したこともなかったのですが、今年はフルマラソンと決め、昨年の11月からトライし、2月にハーフマラソンを完走したので、今年はよいペースで目標達成できそうです。

最近自分の人事業務の中でテーマになっていること、あくまで個人の見解ですがシェアさせていただきます。

”自分への期待値を知って、
フィードバックを求める人は圧倒的に仕事ができる”

自分自身の目標を立てるとき、どういう目標の立て方をしていますか?
また、業務で取り組む際に、その業務の期待値、確認していますか?

一昔前から、1 on 1だの、On Going Conversationなどいわゆる人事的観点から、様々な会社に仕組みとして導入され、
上司がどういう風に社員にフィードバックをするのか、会話をするのか啓発本含め書かれていると思いますが、
結局評価をされ、目標達成をするのは本人なので本人の意識を変える必要があります。
その一つが本人から積極的に自分の状況を把握するためにフィードバックをもらうこと。

それは、上司からフィードバックをするという概念を変えて、
本人がフィードバックを求めること。
1つの業務に取り組む際、タスクの内容を確認しがちです。
30分座って、一個視点をあげて自身の役割に対しての全体感、話していますか?
Todoをスムーズに確認するのも仕事ができる人のポイントではありますが、
逆を言えば私が対応するようなパフォーマンスに懸念がある人は
”今の自分の役割への期待値、職種、役職に求められている期待値は何ですか?”と聞くと、みなさん回答できません。
じゃあなんで今の役職なんですか?逆に次の役職にあがるにはどれくらいのことができなきゃいけないですか?今やっている業務は私の今の役職に適していますか?

期待値は目標とは少し異なります。
”目標”と辞書で検索すると一つ目に
”そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。”
と出てきます。自分の行くべき方向、ゴール、それが目標です。
”期待値”は辞書で検索すると以下が出てきます。
”1 A1,A2,…,Anの起こる確率がp1,p2,…,pnであり、それらが起こった場合にx1,x2,…,xnの値をとるとき、x1p1+x2p2+…+xnpnの値をいう。例えば、くじ引きで、1本のくじに期待しうる賞金の平均化した値。
2 《1から転じて》物事に対する期待の度合い。「次の政権に対する期待値が高い」”
人事で言う期待値は、2の物事に対する期待の度合いです。期待の度合いというと逆に期待されていない部分もあるのかな?なんて辞書に対して思ったのですが、
私の中ではどの役職、どのポジションにも会社が期待している度合いがあり、
そこにいる個人に対して期待していることがある、ととらえました。

つまり目標は個人が向かうべき方向にあるゴールで、期待は外部→本人(会社から個人に対して)のものなのでこの2つの観点を持って1on1をすることが良いととらえています。

皆さんの会社の評価は年1回でしょうか?
人は短期的な目標、かつ達成できるゴールを言語化して設定したときに達成することができます。
明確に次の1か月、3か月、これを期待されているというのが明確であった方が毎日会社に行くことも”タスクをこなす”ことを越えて視点を持つことができます。
1on1が重要な理由はあえて普段口にしないことを言語化しお互いに伝えることです。
最近の悩みを聞いてフィードバックするだけではなく、期待されていること、それに対して自分の目標、その2点の進捗、そしてフィードバックを求めることが大事です。

同時に人事として感じることは、期待されていることを明確にし、期待に達成している人に対してきちんとした評価をすること。
人が良いから、上と顔が効くから、女性だから、上げないと辞めるから、それは本質的ではありません。
会社が期待していること、会社がビジネスを伸ばしていくためにきちんと与えられた期待値を達成していること、そして今後も新しい期待に対して達成できる人、そういう人を評価したいと思います。

評価に関しては枠組みを作るところから、という企業も多いと思うので、そのお話はまた追々で。

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