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行列つくる合理性のなさ①

ラーメンが好きだ。
でも、行列に並んで食べない。
なぜなら、行列のできるラーメン屋には良識がないと思っているからだ。

まずは、行列を経済の面から説明する。

行列ができる店は売上が最大化できていない。
え?
売れば売るほど売上が大きくなるのでは?
ちょっと違います。

シミュレーションしてみよう。
まず、一番手っ取り早い方法で、行列を無くしてみる。
800円のラーメンを900円にする。
行列無くなりました。
そして、客は減る。
え、客減るって・・売上減るじゃん?
いいえ。
値上げしても、今より売上は減らない。

シミュレーションしてみよう。

値段に対する客の反応の度合を、
800円なら食べたいという人が100人
900円では90人
とする。

売上
800円のとき、 800×100= 80,000円
900円のとき、 900×90 = 81,000円

では、100円値上げしても、10人しか客が減らないのはなぜ?

客にとって、待ち時間も「対価」である。
800円+待ち時間  と ラーメン 
を天秤にかけて、店を選んでいるからだ。
800円+30分 なら別の店行こうか、とか
800円+15分 なら待とうかとか。

つまり、値上げにより去る客があるが、同時に
新たな客層を獲得する。
800円+15分 なら入らないが、
900円+0分 なら入ろうという層である。

時給400円の人ですね。ちがうか。


結論として、
行列のできるラーメン屋は獲得できる利益を
失いながら営業している。

冒頭の良識は関係なかったじゃないかと、思われる方。
本題は、次の記事になります・・・。

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