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謎の飛騨王国。霊山・位山。巨石群をつくった古代の縄文人はどこに消えた?

先日訪れた飛騨高山の位山。位山は飛騨一之宮の水無神社の奥宮で御神体。
古代からの聖地であり、巨石群やストーンサークルのピラミッド山としても有名なパワースポットです。その位山登山をきっかけに知った飛騨の縄文の謎。おもに二つ不思議に思いました。

① どうしてアララギという名前が飛騨から失われてたのか?

位山のイチイの木でつくられた笏は、奈良時代から1000年以上、代々、天皇が即位する度に献上されてきました。令和天皇即位の際も、位山のイチイの木で彫られた笏が贈られたそうです。
古代、イチイの木は、アララギと呼ばれてきました。奈良時代、当時の天皇が即位した際、アララギの木が「イチイ(一位)」という名前に変更されたようです。また、位山の近くには「あららぎ」という湖があります。このあららぎ湖は人口的につくられたダム湖です・・。どうも、アララギという響きが縄文っぽい?感じがします。なんか現代の日本語というよりも、古代の響きがするような?

両面宿儺は地元・飛騨では英雄?!それなのに、宿儺が逆賊として朝廷に討たれた理由とは?

平湯温泉から飛騨高山に抜ける道ぞいに、飛騨大鍾乳洞があります。
両面宿儺が朝廷と戦った際、この場所に籠った伝説がある鍾乳洞です。
地元の飛騨では、両面宿儺は英雄として慕われていますが、日本書紀など正史では逆賊となっています。

でも両面宿儺は神代の初代の天皇と関わりがあると飛騨の伝説で伝わっています。それなのに、どうして朝敵として討たれたのか?
たぶん、神代の天皇と関わりがあった両面宿儺と、討たれた宿儺は別人だと思います。それぞれ生きていた時代が違うので・・。
おそらく、両面宿儺という名前は役職みたいなもので、代々「両面宿儺」という役職が、飛騨で伝承されていたのではないか?と。

飛騨の人たちが持つ、縄文人のDNAは、本州の私たちより多いそうです。
現代の日本人が持つ縄文人のDNAの割合は約10%
アイヌ人や琉球の人たちの縄文人のDNAの割合はだいたい、70%~80%だと言われています。
そして最近、飛騨の郷土研究家と、東京のとある大学の教授が協力し解き明かしたところ、飛騨に住む人たちが持つ、縄文人のDNAの割合は、他の地域より多かったそうです。

私たち日本人にはさまざまな民族のDNAが入っています。オックスフォード大学の歴史教授なんかは、日本人にはヒッタイト民族のDNAが入っている、と断言しています。それくらい、現代の私たちは、渡来系の民族の影響を濃く受けています。

そして話は戻りますが、さきほどの飛騨の郷土研究家いわく、「飛騨は縄文が色濃く残る土地だったが、古代、渡来系の民族に征服された。昔から裕福な男性は何人もの妻を持つことができた。そして渡来系の裕福な男性たちは、飛騨で、何人もの女性を妻に持ったのではないか?その結果、渡来系の子孫は縄文の女性から生まれ続けた。だから飛騨に住む人たちは、縄文人の母系由来の(縄文女性の)DNAを他の地域の人よりたくさん持っているのではないか?」と。

つまり、両面宿儺が縄文系で、討った朝廷が渡来系だったという説です。
昔のことなので本当のことはわからないけれど、縄文人のDNAを色濃く持つのは、アイヌ人や琉球人。どちらも本州から遠く離れた場所に住む人が多いです。そして本州に住む日本人の縄文人のDNAの割合は10%と少ない。

そこから見えるのは、日本という国は縄文だけでなく、渡来系の民族と交わり、日本が形成されていったということ。
単一民族と言われる日本人ですが、案外、世界中の色んな民族のDNAが入っているのかもしれません。

http://www.hidatakayama.ne.jp/


http://mysteryspot.org/report/hida/hida.htm


本だけでなく、実際に現地に行ったりして調べていますが、わからないことが多いです。だからこそ魅かれる縄文ミステリー!縄文の謎解きははじまったばかりです。(*ᴗˬᴗ)⁾⁾💕ペコリン