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桜の花が咲く頃
九州に住む私の姉が、店の方に金柑を送ってくれたので、
車で夫と一緒に、
久しぶりに、元カフェの方へ出かけました。
自宅から車で30分。表道路から
店に通じる坂道を下っていくと、
桜の花や、真っ赤な椿の花が満開で、
まるでお伽話に出てくる様な情景を
見せていました。
人っ子ひとりいない建物の中は、
シーンと静まりかえっていました。
ウグイスの鳴き声がいやに大きく
元気に聴こえてきます。
私は、車の中にいる夫に杖を渡して、
一人で散歩して貰うことにしました。
その間わたしは、庭の片隅にしゃがみ込み、
あたりにポツポツと顔を見せ始めた
つくしんぼを片っぱしから
取って、ジャンバーのポケットに
いっぱい詰め込みました。
![](https://assets.st-note.com/img/1680669656152-tElxvbdayx.jpg?width=800)
家に帰ってから
ポケットの中のつくしを
ザルに入れ、はかまをとって、
水できれいに洗いました。
お湯をさっとかけ、
ごま油を入れたフライパンの中に
それを入れ、砂糖、みりん、しょうゆで
甘辛く味付けします。
卵2個をフライパンの中に落とし込みゆっくりかきまぜて、出来上がり!
桜の花が、空いっぱい艶やかに
咲き誇るとき、
そして、つくしんぼがあちこち
顔をのぞかせるとき、
私はいつも
人生のはかなさを感じます。
それと同時に、
限りあるいのちを
力強く
生きていきたいとも
思います!
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