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桜の花が咲く頃

九州に住む私の姉が、店の方に金柑を送ってくれたので、
車で夫と一緒に、
久しぶりに、元カフェの方へ出かけました。


自宅から車で30分。表道路から
店に通じる坂道を下っていくと、
桜の花や、真っ赤な椿の花が満開で、
まるでお伽話に出てくる様な情景を
見せていました。

人っ子ひとりいない建物の中は、

シーンと静まりかえっていました。
ウグイスの鳴き声がいやに大きく
元気に聴こえてきます。

私は、車の中にいる夫に杖を渡して、
一人で散歩して貰うことにしました。

その間わたしは、庭の片隅にしゃがみ込み、
あたりにポツポツと顔を見せ始めた
つくしんぼを片っぱしから
取って、ジャンバーのポケットに
いっぱい詰め込みました。


家に帰ってから
ポケットの中のつくしを
ザルに入れ、はかまをとって、
水できれいに洗いました。
お湯をさっとかけ、
ごま油を入れたフライパンの中に
それを入れ、砂糖、みりん、しょうゆで
甘辛く味付けします。
卵2個をフライパンの中に落とし込みゆっくりかきまぜて、出来上がり!


桜の花が、空いっぱい艶やかに
咲き誇るとき、
そして、つくしんぼがあちこち
顔をのぞかせるとき、
私はいつも
人生のはかなさを感じます。

それと同時に、
限りあるいのちを
力強く
生きていきたいとも
思います!

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