井上貴裕

井上貴裕

最近の記事

親の心子知らず?

ペットに使うのは少し用法が違う気がしますが(笑) なんでしつけがうまく行かないんだろうと思うことはあると思います。 どうもお久しぶりです。 暑さのせいか筆を運ぶ手が止まっておりました。 しつけ、というと叱ったり怒ったりして行動を強制するようなイメージがあるかと思います。 最近はトレーニングみたいな言葉に変わってるような印象を受けますが、ここではしつけとトレーニングの違いみたいなことを話したい訳ではありませんし、色々な考えをお持ちの方が違いについて説明していただいてるので言

    • ペットの熱中症

      お久しぶりです。 皆様体調は大丈夫ですか。 記録的な暑さが続いていますね。 さらには電気代も上がり、暑くてもエアコンを例年通りには使えなくなっているジレンマを抱えている方も多いのではないでしょうか。 ペットを飼われている方は特に留守中などの空調に気をつけている方が多いと思いますが今一度、注意喚起、確認のために記事を書かせていただきます。 熱中症とはそもそも暑い環境に身体が対応出来ずに体内の水分やミネラルのバランスが崩れることで起こります。ヒトではニュース等で気をつけまし

      • 逃がすと違法

        まずはこちらの記事をご覧ください。 本日からアメリカザリガニ、アカミミガメを逃がすと違法になります。 普段は犬猫のことを書いてますし、勤務先の動物病院は犬猫のみが診察対象で爬虫類どころかウサギやフェレットなども診察はしていませんので他の同業者に比べれば知識不足かもしれません。 ですが、生き物を扱う身として本日から始まるこの法規制はとても重要な一歩であると考えています。 先に記事をご覧になって頂きましたが予備知識が無いとよくわからないと思うので…背景からすこしお話しよう

        • ペットのホテル?

          ご無沙汰しておりました。 春の予防期間はワクチンや予防薬を求める方が多く繁忙期。慌ただしい毎日が続いております。 新型コロナウイルスも5類に移行し以前の生活が戻りつつあると感じます。 わんちゃんねこちゃんの予防薬やワクチンについてもいずれお話できたらと思いますが完全にシーズンを逃した感じが否めません。やるなら来年になりそうな予感…。 今回はこれから増えるであろう旅行のために利用を考えるペットホテルについて書こうと思います。 ペットホテルから帰ってきてから下痢していると

        親の心子知らず?

          虹の橋

          お久しぶりです。 しばらくお休みしておりました。 と言うのも、愛玩動物看護師国家試験があったわけで… と言い訳しておきます。 さて、今回は大事なことを書こうと思います。 言葉足らずだったり、誤解を招く表現だったり、少し不愉快に感じる方が少なからず出てくる内容かと思います。 が、丁寧に書き切ろうと思います。 タイトルの虹の橋。聞いたことがある方はいると思います。 愛するペットの死後の世界のお話です。 虹の橋、自体は作者不詳となっており伝承として伝わっているような内容になりま

          肥満とは

          今回は肥満についてお話します。以前に上げた記事の続きになります。 これは飼い主様にお伝えすると驚かれるのですが、肥満は病気です。 そしてその治療は獣医師には出来ません。飼い主様とその家族が行うことになります。 そもそも、生き物というものは飢えないために仕組みが発達しています。 常にごはんにありつけるとは限らない、そのためエネルギーを効率よく溜め込む必要がある、溜め込んだエネルギーは無駄遣いをしない。 生き物は餓死しないためにこのような身体の作りをしています。 それを踏

          肥満とは

          こんな時どうする 〜誤食編〜

          ここでは動物病院に勤務している中でよく見かける症状について参考程度に考えられる疾患を記載していきます。 あくまで参考にとどめてください。 このテーマは2回目になります。 誤食は大きく2つに分類出来ます。食べ物ではないものを食べてしまうケースと食べ物であっても中毒症状を起こすものを食べてしまうケースです。 食べ物ではない誤食のケースは大きさが小さい場合、胃内の異物感により自分で嘔吐するか、そのまま腸内を流れ糞便として出てくれる可能性があります。 ある程度大きい場合や、異物

          こんな時どうする 〜誤食編〜

          猫の呼吸

          上記の記事が公開されていました。 記事にありましたが >犬は“ハアハア”と息をするので、ムースの呼吸について気になっていませんでした。 今回は検査で特に何事もなく終わっていましたが、この犬と猫を同一視する考えは少し危険です。 私の専門が犬猫なのであまり他の動物を語ることができませんが、犬猫と普段一括りにされても違う生き物です。 犬がハァハァと呼吸しているから人間も何もしてないのにハァハァと呼吸していて自然なはずがありません。別種ですから。 特にハァハァという呼吸は開口

          猫の呼吸

          こんな時どうする 〜嘔吐編〜

          ここでは動物病院に勤務している中でよく見かける症状について参考程度に考えられる疾患を記載していきます。 あくまで参考にとどめてください。 例えばペットショップからお家に来たばかりのワンちゃんの嘔吐と糖尿病治療中の猫ちゃんの嘔吐では考え方が全く異なってきます。 なにかの病気の治療中である場合はこの記事を読むのを止め、お近く又はかかりつけの獣医師に判断を仰いでください。 さて、動物病院に来院される方でトップレベルの来院理由は嘔吐です。 先程例えを挙げましたがおうちに来たば

          こんな時どうする 〜嘔吐編〜

          痩せるって

          日頃から痩せることについて考えている方は多いのではないでしょうか 自分の愛犬、愛猫、ともすれば自分自身を問わずです 動物の栄養学の世界から言えば個人的には 「食わなきゃ痩せる」 これにつきます。 しかし食わないで痩せる方法は理想的ではありません 犬ならともかく、知識のあるみなさんなら猫は肝リピドーシスという病気を発症してしまいます ではどう痩せるのか 人のダイエットの方法として筋肉トレーニングや糖質制限があると思いますが未だ獣医学では実現が難しい領域です 現場で

          痩せるって

          動物が好きな人へ

          動物の何が好きですか? 可愛いから? 愛していられるから? 一緒にいてたのしいから? みんなそれぞれあると思います。 僕は動物の仕組みが好きです なぜこういう行動をするんだろう なぜこういう病気になるんだろう なぜ、死ぬんだろう…… 動物の仕組みは学んでみると奥が深いです 獣医師はこの病気にはこの薬 この病気にはこういう処置 そういう対応が多いかもしれません 私は、動物看護師として、より飼い主様に病気の内容を分かりやすく、ケアや普段食べさせるごはんについても必

          動物が好きな人へ