ChatGPTを授業に活用する。社会科編
はじめに
今日は、授業でのChatGPTの活用を、社会科の授業でも試みた経験についてお話しします。
単元は、4年生の社会科、「水はどこから」です。この単元の単元は次のようになります。
単元の説明
社会科の授業でChatGPTを活用する方法を考える。
社会科の授業での活用方法はたくさんあります。以前にやった新聞の原稿づくりや、歴史についての情報をインターネットから集めて、まとめてもらうというものも考えられるでしょう。けれど私は、これを社会科の単元発表に生かせないかと考えました。
割と難しい単元のまとめ発表
発表の目的は、各自が学んだ知識を整理し、他のクラスメイトに共有することです。この学習発表、かなり大変で少なくとも3つの要素が組み合わさっています。
その3つとは、
この3つのこと、普通に学習を進めれば①は達成できるので、あと②③だけになるのですが、これを知的に低い児童がやるとなると、かなりハードルが上がります。
それこそ、発表とは何かを1から教えなくてはならないことも考えられます。
もちろんグループで考えるという方法も取れますが、やはり、他の子が何度も教えてもできないその子に対する不満を持つことにつながってしまい結果的に勉強より大切な、人間関係にひびを入れてしまいかねません。そんな勉強を楽しいと感じられるわけないですよね。そこで、ChatGPTには③の発表原稿を考えてもらうようにしようと思います。
使用例:「水がとどくまで」の発表原稿を考える。
では、ChatGPTを使用して発表原稿を考えてもらいます。今回はCちゃんの例を挙げて紹介をしていきます。
事前に発表の見本を示し、何をどのように発表するのかの見通しを持たせる努力をしました。しかし、Cちゃんにとっては、発表の原稿を一から考えることが難しかったようです。発表に対する不安や、情報整理の技術不足が原因と考えられました。
そこで、ChatGPTを導入し支援をしてもらいます。Cちゃんには、伝えたいことを考えてもらい、ChatGPTに入力してもらいます。それに基づいて発表の原稿を作成するという支援を考えました。
入力した内容が以下のようになります。
では、発表原稿にしてもらいます。
この元原稿を使って、Cちゃんは自分の言葉で発表の原稿を作成することができました。(とても喜んでいました。)そして、発表の日には自信を持ってクラスの前で発表することができました。
成果と課題
今回の成果としてChatGPTは、自分の言葉で知識を整理し、表現する力を育む素晴らしいツールであることが分かりました。
しかし、課題もあります。それは、同じクラスで自力で取り組んでいる他の子たちです。自分が苦労してできたことを、CちゃんはChatGPTを使ってやったとわかったら「ずるだ!」といって当然です。そのため、他の子の理解が大切になると思います。
ただ、子供なのでいくら説明しても文句は出るでしょう。まだまだ子供に使用させるには早いですね。
まだまだ、環境づくりが大切だと思います。Cちゃんのような子がずるだといわれずに使用できる環境が整えば、もっと勉強が楽しくなるのにな。と思います
みなさんは、どう思いますかご意見をお願いします。
過去の記事もご覧ください。