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ChatGPTを授業に活用する。国語編


はじめに

近年、教育のデジタル化が進む中で、特にAI技術の導入が注目されています。「ChatGPT」もその一つであり、国語科でもその有用性が見込まれています。今日は、国語の授業でChatGPTをどのように活用できるのかを考えていこうと思います。今回は、子供が使用するにはという視点で考えてみようと思います。



ChatGPTを国語教育に活用できないか。

国語の授業で課題だと感じているのは、文章を書く力です。私が学校で教えていた時、一番指導に苦慮したのが作文です。なぜなら、文章を指導するのに必要な時間が圧倒的に不足しており、困難だったためです。

もちろんベテラン級の教員なら日々の授業の中に入れるなどの工夫ができますが、それは経験のなせる業なので、若手の教員には難しいでしょう。

そこでChatGPTを文章作成の先生として利用することを考えました。試してみたいと思います。


国語の授業で試してみよう。

今回は、光村の国語4年生の「新聞をつくろう」の授業での使用を想定して考えていこうと思います。


単元について

この単元は、大体こんな感じの内容です。

「新聞の作成」を通して、子供たちの書く力を向上させることを目的単元です。子供たちは新聞を書くために、情報を集め、比較し、整理して、伝えたいことを明確に伝える方法を学びます。その際、誰に向けて書くのかと、なぜ書くのか(目標)を考え、適切な言葉を選ぶ力、そして、文章を読みやすく整える力を身につけていくことを目指します。


子供の文章作成を助けてもらおう

今回は文章を書くのが苦手な子Aちゃんの支援にAIを使用していこうと考えています。

文章を書けない子にとって作文を伴う時間は苦痛以外の何物でもありません。

そこで、役割分担を行いChatGPTと一緒に文章を作っていきます。

分担として新聞に載せる材料探しを対象となるAちゃんにしてもらい、文章化をChatGPTに任せます。


すると、Aちゃんからは新聞に書きたいこととして次のような意見を出してきました。

★新聞のテーマ
「春の花新聞」
★書きたいこと
①春の植物の種類
②ドライフラワーの作り方(これを新聞の記事にします。)
・ドライフラワーの作り方は3つある。
・切った花を逆さにつるすハンキング法、
・乾燥剤を使用するシリカゲル法、
・水に差した花をそのまま乾燥させるドライインウォーター法がある。
・中でも小学生向きなのはハンキング法だ。

かわいらしいテーマです。(私が適当に考えています。)続いて調べた情報をもとに文章を作っていきます。

ChatGPTには事前にお願いをしておきました。

今から小学生向けの新聞を作成します。協力をしてください。内容について情報を伝えるのでそれをもとに見出し文と文章を作成してください。

するとこんな意見がかえってきました。

もちろん、お手伝いいたします。内容についての情報をお知らせいただければ、見出し文と文章を作成しますので、どうぞよろしくお願いします。

では、先の内容を入力して考えてもらいましょう。

見出し:

『楽しい手作りタイム!小学生でも簡単、ドライフラワーの作り方』

本文:

こんにちは、みんな!家に花がたくさんあるけど、どうしたら長持ちさせられるか知ってる?答えは「ドライフラワー」だよ!ドライフラワーにはいくつか作り方があるんだ。ハンキング法: 切った花を逆さまに吊るして乾かす方法
シリカゲル法: 乾燥剤を使って花を乾燥させる方法
ドライインウォーター法: 水に差した花をそのまま乾燥させる方法


みんなが小学生だから、おすすめは「ハンキング法」だよ。とっても簡単!

作り方:きれいな花を選んで切る。
ヒモや紐で花の茎を束ねる。
逆さにして風通しのいい場所で吊るす。
数週間待って、花が乾燥するのを待つ。


以上の手順で、美しいドライフラワーができるよ!家族や友達にプレゼントしても喜ばれるよ。さあ、みんなも手作りしてみよう!


最後に

今日はここまでにします。このあと子供にはこの文章をそのまま写していいよ。と伝えるつもりです。

この方法のよい点としては、子供が文章を「できた」と感じられる点だと思います。これは、文章が苦手で、今まで文章が書けなかったという子にとっては、かなりの自信になるでしょう。

悪い点としては、本人が「でも、自分の力ではない」と感じてしまう点と文章力が付いたわけではないという2点ですかね。

皆さんはどう思いますか?ご意見をいただければと思います。

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