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九州の醤油、味噌

かつて、九州から神奈川の息子のところへ引っ越しした伯母は、我が家に、味噌、醤油を送ってほしいとちょくちょく連絡がありました。
代わりに、「小田原のかまぼこ」が送られてきて、我が家はいつも美味しいかまぼこに恵まれていました。
九州の味噌は、基本「麦」の味噌です。
家庭で好まれているのは「合わせ味噌」と言って、“麦”と“米”を合わせている味噌です。麹が多く使用しているのも特徴です。

合わせ味噌


九州の醤油は、よく知られているように、甘いのです。
醤油の種類も、「あまくち」「こいくち」「うすくち」「さしみ」などあります。
個人的には、一番甘いのは鹿児島の醤油だと思います。
私にも、甘すぎると感じるくらいです。

味噌や醤油は、九州の中でも地域によって味の好みが違っていて、大分ではやはり、「フンドーキン」や「フジジン」が有名です。このふたつの会社は、同じ大分の臼杵市で、製造しており、ライバルのように商品を打ち出しています。

「フンドーキン」は、前私が調べていた「野上弥生子」の生家が「フンドーキン醤油」で、副会長とも、お友達になれた事もあって、何かと使用しています。

ここの「フンドーキン醤油」は、「小手川酒造」と言って、焼酎や、清酒も製造しています。

宗麟、白寿(白寿の文字は、野上弥生子直筆)


実際、「野上弥生子文学記念館」の場所は、お酒を作る酒造元です。
お味噌、醤油は、ちょっと離れた臼杵川の三角州の中に工場があります。
前、副会長から聞いたとこでは、「味噌、醤油の菌とお酒の菌は喧嘩するので一緒に出来ない」そうなのです。そういえば、酒造元の人は納豆を食べないとも聞いた事がありました。
菌同士、相性が良い、悪いがあるのですね。

もう伯母も亡くなり、お味噌も、醤油も送る必要が無くなったのに、今度は息子に送っています。
最近はあまり料理する時間がないと、休日だけのようですが、醤油はやはり九州のものが良いと、使っています。
特に「さしみ醤油」は、あった方がいいそうです。

フンドーキン、さしみ醤油


確かに、テイクアウトのお寿司も、家の九州醤油を使っています。
「フンドーキン」が多い我が家ですが、唯一、「フジジン」の「家伝つゆ、しいたけ」は、他に類が無い、しいたけの出汁が効いた美味しいつゆです。大分県外にはあまりなく、実家に帰った時に買いだめして帰ります。
全国で売ってもらえると嬉しいのですが❗️

フジジン家伝つゆしいたけ


馴染みの味ってありますよね。

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